ウィルソン病の場合、目に症状は出ますか?
目に銅がたまって、黒目のふちが緑色になることがあります。
ウィルソン病に特徴的な症状として、黒目の周りに銅がたまって、黒目のふちが緑色のように見えるカイザー・フライシャー角膜輪があります。
神経の障害による症状が生じている患者さんでは約90%で、その他の臓器に関連する症状が生じている患者さんでは約半数でカイザー・フライシャー角膜輪があらわれるとされています。カイザー・フライシャー角膜輪があるとウィルソン病の可能性が極めて高くなりますが、一方で、この症状がないからといってウィルソン病は否定できません。
ウィルソン病の治療をすることにより、黒目のふちの色素の程度は減少し、消失する場合も多いです。
もうひとつの目に関するウィルソン病の症状としては、ひまわり白内障があります。これは目の中でカメラのレンズの役割をしている水晶体という部位に銅がたまったために生じるもので、治療をしていないウィルソン病の患者さんの2~17%に認められます。
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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