何もないのにモロー反射が起こる場合、ウエスト症候群(点頭てんかん)の可能性はありますか?
刺激がないときにモロー反射のような仕草を規則的に繰り返す場合は、ウエスト症候群の可能性は考えられます。
何の刺激もないときにモロー反射(原始反射と呼ばれる正常な反射のひとつ)に似た動きが起こり、40秒ごとに繰り返され、1日に何度もこの繰り返しが起こる場合には、ウエスト症候群の可能性は考えられます。
しかし、このようなしぐさは一般的にもみられますので、例えば症状が単発のみだったり、刺激を加えることでおさまる場合には、ウエスト症候群ではない可能性が考えられます。
モロー反射の特徴は、以下のとおりです。
- 生後すぐからみられる
- 大きな音や急な動きなどに反応して、赤ちゃんが手足をバッと開いてからすぐに抱きつくような動きをする
- 生後4〜6ヶ月頃には自然に消失する
点頭てんかんの特徴は、以下のとおりです。
- 生後3〜12ヶ月頃に現れる
- 頭をカクンとうなずくように下げる、両腕を突寝覚めき上げる、体を丸めるような動きなどが1日に何回も反復される
- 1回の発作は1〜2秒と短いが、何度も繰り返す
- 寝起きや寝覚め、眠たいときに多く起こる
モロー反射は特定の刺激により起こるため、刺激がなくとも頻繁に気になる動きを繰り返す場合は注意が必要です。
回数や頻度、時間帯などにも注目しながら観察し、気になる点がある場合にはかかりつけ医などにご相談ください。
また、気になる動きは動画に収め、医師と共有することで、診断に役立つ可能性があります。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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