「T細胞リンパ腫」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
T細胞リンパ腫には複数の病気が含まれ、その発症原因は明らかではありませんが、発症年齢、性別に特徴があります。
「T細胞リンパ腫」と言った場合、WHOの分類では約30種類の病気が記載されていて、日本での発症頻度はすべての悪性リンパ腫の10%弱にとどまります。
その中でも以下の4疾患の発症頻度が高く、医学的資料などで「T細胞リンパ腫」と言われている場合、一般的にこの4疾患が想定されていることが多いとお考えください。それぞれの発症年齢(中央値)・性別を一緒に記載致します。
- 末梢性T細胞リンパ腫・非特定型(PTCL-NOS):55〜60歳、男性に多い
- 血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL):67歳、男性に多い
- 未分化大細胞リンパ腫(ALCL)・ALK陽性:小児・若年、男性に多い
- 未分化大細胞リンパ腫(ALCL)・ALK陰性:45〜60歳、男性に多い
上記とは別に、乳房インプラントの挿入に関連して発生する未分化大細胞リンパ腫(ALCL)がひとつの病気として分類されており、ALK陰性です。
日本ではこの4病型に加えて、HTLV-1というウイルスが病因である成人T細胞白血病・リンパ腫(adult T-cell leukemia/lymphoma:ATL)の頻度が高いのですが、別の病気として取り扱っていますので、そちらをご参照ください。
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最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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