ALSの場合、主にどのような治療をしますか?
病気の進行を遅らせることを目的に薬による治療を行います。
治療方法は、引き続き研究されているものの、現時点ではまだ根治療法(病気を完全に治す治療)はありません。
このため、治療の目的は進行を遅らせることであり、いくつかのお薬が用いられます。リルゾールというお薬では生存期間が2〜3ヶ月延長し、エダラボンというお薬では運動機能障害の進行が33%抑制されたことが報告されており、国内において保険適用となっています。なお、使用できない場合もあるため、主治医と相談しましょう。
また、呼吸の苦しさや痛みを和らげるための緩和治療も行います。
そのほかの症状への対症療法(病気の根本的治療ではなく現れた症状への対応としての治療)を検討したり、呼吸状態が悪化した場合に人工呼吸器を使用するのかや、食事が困難になったら胃瘻をつくるのかなど、主治医と相談し方針を決めていきます。
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最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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