パーキンソン病とALSの違いを教えてください。
パーキンソン病とALSは、異なる神経の障害によって異なる症状が現れる病気です。
パーキンソン病とALSは、異なる神経の障害によって異なる症状が現れる病気です。
1.パーキンソン病
- 症状:静止時の震え(振戦)、筋肉のこわばり(筋強剛)、動作が遅くなる(運動緩慢・無動)
- 原因:ドーパミンを生成する神経細胞(黒質)が徐々に失われることにより、運動制御が十分に機能しない
- 影響:姿勢保持の障害、同時に2つの動作をする能力の低下、リズムを作る能力の低下などの運動症状だけでなく、精神症状や自律神経症状(便秘、低血圧など)もみられることがあります
2.筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 症状:手足、のど、舌、呼吸に必要な筋肉が徐々にやせて力がなくなる
- 原因:原因はまだ十分解明されていません。神経の老化との関連や興奮性アミノ酸の代謝異常、酸化ストレス、タンパク質の分解障害、あるいはミトコンドリアの機能異常といったさまざまな学説があります
- 影響:筋肉がやせるが、体の感覚、視力、聴力、内臓機能は通常保たれる
共通点は、どちらも神経の障害による病気というところです。違いとしては、ALSは運動ニューロンの働きが阻害されるため筋肉はやせるが、感覚や内臓機能は保たれます。
パーキンソン病は、ドパミン神経細胞の障害による震えや筋肉のこわばり、動作の遅れが主な症状です。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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