パーキンソン病とALSの違いを教えてください。
パーキンソン病とALSは、異なる神経の障害によって異なる症状が現れる病気です。
パーキンソン病とALSは、異なる神経の障害によって異なる症状が現れる病気です。
1.パーキンソン病
- 症状:静止時の震え(振戦)、筋肉のこわばり(筋強剛)、動作が遅くなる(運動緩慢・無動)
- 原因:ドーパミンを生成する神経細胞(黒質)が徐々に失われることにより、運動制御が十分に機能しない
- 影響:姿勢保持の障害、同時に2つの動作をする能力の低下、リズムを作る能力の低下などの運動症状だけでなく、精神症状や自律神経症状(便秘、低血圧など)もみられることがあります
2.筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 症状:手足、のど、舌、呼吸に必要な筋肉が徐々にやせて力がなくなる
- 原因:原因はまだ十分解明されていません。神経の老化との関連や興奮性アミノ酸の代謝異常、酸化ストレス、タンパク質の分解障害、あるいはミトコンドリアの機能異常といったさまざまな学説があります
- 影響:筋肉がやせるが、体の感覚、視力、聴力、内臓機能は通常保たれる
共通点は、どちらも神経の障害による病気というところです。違いとしては、ALSは運動ニューロンの働きが阻害されるため筋肉はやせるが、感覚や内臓機能は保たれます。
パーキンソン病は、ドパミン神経細胞の障害による震えや筋肉のこわばり、動作の遅れが主な症状です。
公開日:
最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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「ALS」とはどのような病気ですか?
体を動かす神経が損傷していき、徐々に筋肉が弱くなり思うように動かせなくなってしまう病気です。
ALSの原因は何がありますか?
神経の損傷による病気ですが、くわしい原因はいまだ解明されていません。約5%の方は遺伝性で発症すると言われています。
ALSではどのような症状がありますか?
手足の筋力低下や、喋りにくさ・飲みこみにくさなどを感じます。また、認知症を発症することもあります。
ALSには初期症状はありますか?
手足の筋力低下を最初に感じることが多いです。
ALSの場合、主にどのような治療をしますか?
病気の進行を遅らせることを目的に薬による治療を行います。
ALSが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
手足の筋力低下を感じたら、脳神経内科を受診しましょう。
ALSのセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
ALSになりやすい人はどんな人ですか?
最も発症しやすい年齢は60~70歳代で、性別では男性のほうがややなりやすいです。
筋肉が衰える病気では、どのような初期症状が現れますか?
衰える筋肉によって異なります。例えば、手足の力が入らない、喋りにくい、飲み込みにくい、呼吸が苦しいなどがあります。
ALSでは寿命はどれくらいですか?
発症後3〜4年の寿命が多いといわれていますが、医療の進歩により少しずつ延びています。
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