ALSによる呼吸障害はどのように現れますか？

ALSの呼吸障害は徐々に進行し、突然呼吸が苦しくなることはまれです。

医師は潜在的な呼吸機能の低下を評価し、予測しながら対応する必要があります。

1．呼吸障害の種類

• 拘束性障害：呼吸筋の麻痺によるもの
• 閉塞性障害：球麻痺によるもの

進行期には両者が相互に影響し合います。

2．初期の呼吸障害の症状

• 声が小さくなる、言葉が途切れる
• 食事量が減る、疲れやすい
• 咳が小さくなる、痰が切れない
• 夜間に何度も目が覚める（夜間断眠）

3．夜間断眠の注意点

• 夜間に4回以上目が覚める場合、肺活量や酸素飽和度のモニターを行うことが推奨されます
• 呼吸が苦しいから目が覚めたとは感じず、トイレに行きたくなったり、関節が痛いと感じることが多いです

4．進行した呼吸障害の症状

• 低酸素血症：動作時の息切れ、日中の眠気、安静時の息切れ、仰向けに寝られない、肩呼吸・起座呼吸
• 高二酸化炭素血症：早朝の頭重感や頭痛、意欲減退、食欲減退、顔面紅潮、血圧上昇、頻脈

このように、ALSの呼吸障害は徐々に進行し、初期の症状を見逃さないことが重要です。