ALS
「ALS」とは、体を動かす神経が損傷してしまうことで、筋肉が徐々に弱くなり動かせなくなっていく病気です。原因は未だ解明されていませんが、約5%の方は遺伝性で発症すると言われています。手足の筋力低下や、喋りにくさ・飲みこみにくさなどを感じます。症状を感じたら、神経内科や脳神経内科を受診しましょう。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
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体を動かす神経が損傷していき、徐々に筋肉が弱くなり思うように動かせなくなってしまう病気です。
最も発症しやすい年齢は60~70歳代で、性別では男性のほうがややなりやすいです。
発症後3〜4年の寿命が多いといわれていますが、医療の進歩により少しずつ延びています。
ALSの原因になる食べ物として科学的に証明されているものは、現在のところありません。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は遺伝する場合もありますが、その割合は約5%程度と考えられています。
ALSは「指定難病」のひとつとして国に指定されています。
ALSの発症原因はまだ十分わかっていませんが、発症の危険因子として年齢、性別、家族歴があげられます。
ALSが進行するとやがて、呼吸の筋肉を含めて全身の筋肉が弱くなり、身体を動かすことが難しくなります。
ALSは、全身の筋肉が徐々に弱くなる病気で、症状の進行は個人差があります。
上位運動ニューロンの障害は、腱反射が強くなるなどの病的な反射が見られ、下位運動ニューロンの障害は、腱反射が弱くなり筋肉がやせていきます。
ALSの重度患者さんが奇跡的に回復した事例は非常にまれですが、海外の研究で報告例があります。
共通点として、性別や発症年齢などがあります。
筋ジストロフィーとALSは、異なる原因によって筋肉に影響を与える病気です。
ALSの重症度分類については解説をご参照ください。
ALSの場合、足が急に動かなくなることは一般的ではありません。
パーキンソン病とALSは、異なる神経の障害によって異なる症状が現れる病気です。
球麻痺型は、発症から3ヶ月以内に死亡する例もありますが、呼吸補助なしで10年以上生きる例もあります。
ALSの呼吸障害は徐々に進行し、突然呼吸が苦しくなることはまれです。
ALSの原因として、水も関係する可能性が示唆された研究報告があります。
10代や20代といった若年性ASLの発症率については明確な情報がありません。
令和2年の統計によるとALSの患者さんは10,514人です。
ALS患者さんは、文字盤や意思伝達装置を使用することでコミュニケーションが可能となります。
症状について
神経の損傷による病気ですが、くわしい原因はいまだ解明されていません。約5%の方は遺伝性で発症すると言われています。
手足の筋力低下や、喋りにくさ・飲みこみにくさなどを感じます。また、認知症を発症することもあります。
手足の筋力低下を最初に感じることが多いです。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
衰える筋肉によって異なります。例えば、手足の力が入らない、喋りにくい、飲み込みにくい、呼吸が苦しいなどがあります。
ALSの15~85%で痛みを経験することが報告されており、病気の初期に現れる場合もあります。
下位運動ニューロンの障害により皮膚の下で小さな痙攣のような動きが見られます。
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