ALSが疑われる場合、どのような検査を行いますか?
ALSが疑われる場合は、臨床所見に加えて電気生理学検査や神経画像の検査を行い診断されます。
ALSが疑われる場合は、臨床所見に加えて電気生理学検査や画像検査を行い診断されます。
臨床所見では、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの障害の有無を確認します。
- 上位運動ニューロンの障害:腱反射が強くなる、筋肉が硬くなる、病的な反射がみられる
- 下位運動ニューロンの障害:腱反射が弱くなる、筋肉がやせる、筋肉がピクピク動く
診断には、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両方の障害が認められることが重要ですが、臨床現場では両方の症状が揃わないこともあります。
その場合でも、ALSの可能性が否定できない場合は、新たな症状が出るかどうかを注意深く観察します。
また、ALSの診断には、他疾患の除外が必須とされています。他疾患と見分けるため、必要に応じて神経伝導検査・筋電図・筋生検・画像検査・血液検査・脳脊髄液検査などを行います。
このように、ALSの診断は複数の要素を総合的に判断して行われます。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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「ALS」とはどのような病気ですか?
体を動かす神経が損傷していき、徐々に筋肉が弱くなり思うように動かせなくなってしまう病気です。
ALSの原因は何がありますか?
神経の損傷による病気ですが、くわしい原因はいまだ解明されていません。約5%の方は遺伝性で発症すると言われています。
ALSではどのような症状がありますか?
手足の筋力低下や、喋りにくさ・飲みこみにくさなどを感じます。また、認知症を発症することもあります。
ALSには初期症状はありますか?
手足の筋力低下を最初に感じることが多いです。
ALSの場合、主にどのような治療をしますか?
病気の進行を遅らせることを目的に薬による治療を行います。
ALSが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
手足の筋力低下を感じたら、脳神経内科を受診しましょう。
ALSのセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
ALSになりやすい人はどんな人ですか?
最も発症しやすい年齢は60~70歳代で、性別では男性のほうがややなりやすいです。
筋肉が衰える病気では、どのような初期症状が現れますか?
衰える筋肉によって異なります。例えば、手足の力が入らない、喋りにくい、飲み込みにくい、呼吸が苦しいなどがあります。
ALSでは寿命はどれくらいですか?
発症後3〜4年の寿命が多いといわれていますが、医療の進歩により少しずつ延びています。
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