ALSと上位・下位運動ニューロン障害の症状の違いを教えてください。
上位運動ニューロンの障害は、腱反射が強くなるなどの病的な反射が見られ、下位運動ニューロンの障害は、腱反射が弱くなり筋肉がやせていきます。
ALSが疑われる場合は、臨床所見に加えて電気生理学検査や神経画像の検査を行い診断されます。
臨床所見では、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの障害の有無を確認します。
- 上位運動ニューロンの障害:腱反射が強くなる、筋肉が硬くなる、病的な反射がみられる
- 下位運動ニューロンの障害:腱反射が弱くなる、筋肉がやせる、筋肉がピクピク動く
診断には、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両方の障害が認められることが重要ですが、臨床現場では両方の症状が揃わないこともあります。
その場合でも、ALSの可能性が否定できない場合は、病歴や進行性の症状の有無、補助的な電気生理学的検査や神経画像検査による確認が求められます。
ALSが疑われる場合は、時間をかけて症状の進行を観察し、除外診断(例えば多巣性運動ニューロパチーや頸椎症など)を行うことが重要です。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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