抗凝固薬と抗血小板薬の違いを教えてください。
抗凝固薬は静脈血栓、抗血小板薬は動脈血栓を予防する目的で使用します。
どちらも血液をサラサラにする治療ですが、仕組みが異なります。
抗凝固薬
血液をゆっくり固める成分であるフィブリン等の成分の働きを抑える作用があり、主に血流が遅い静脈での血栓形成を防ぐ治療薬です。
抗血小板薬
止血の際にまずはじめに集まって塊を作る血小板の作用を抑えることで、主に血流が速い動脈の血栓防止のため使用される薬です。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
日本医科大学多摩永山病院院長 新博次.“知って安心!新しい抗凝固薬のリスク&ベネフィット”.日本心臓財団.https://www.jhf.or.jp/topics/2015/004071/,(参照 2023-10-26).
日本循環器学会ほか.“2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン”.日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン.http://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/01/JCS2020_Ono.pdf,(参照 2023-10-26).
西川政勝ほか. 抗血小板薬をめぐる最近の話題. 臨床薬理. 2009, 40, p.251-278.
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