NASHの原因や考えられる症状には何がありますか?

原因はまだ明らかではありませんが、遺伝や肥満、2型糖尿病などが要因として挙げられます。特徴的な症状はありません。

解説

NASHとは、アルコール以外の原因による進行性の脂肪肝炎を指します。

NASHの原因

原因はまだ明らかではありませんが、次のような要因が考えられています。

遺伝的要因

いくつかの遺伝子(PNPLA3、GCKR、GATAD2Aなど)が、NASHの発症・進行に関連することが報告されています。

肥満

現在、NASHの発症・進行の最も大きな要因と考えられています。

脂質の過剰摂取

肉や魚の脂身や乳製品など飽和脂肪酸やコレステロールを多く含む食品をたくさん摂取することが発症や進展に関連するといわれています。

2型糖尿病

NASHの発症・進行と強く関連すると考えられています。

その他

インスリン抵抗性の悪化、メタボリックシンドローム、脂質異常症高血圧症なども、関連があると考えられています。

上記のほかにもさまざまな要因が関連すると言われています。さらに、ひとつの原因だけでなく、いくつかの要因が絡み合って発症あるいは進行すると考えられています。

NASHの症状

NASHでは特徴的な症状があまりありませんが、疲れやすさや不眠などが見られることがあります。
また、肝硬変や肝がんへ進行した場合、それらの症状として食欲不振、黄疸、腹水、かゆみ、お腹が膨らむ感じなどが現れることがあります。

公開日

最終更新日

新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科

吉岡 藍子 監修

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(参考文献)

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関連するQ&A

「NASH」とはどのような病気ですか?

脂肪肝のうち、アルコール以外が原因で徐々に病気が進行する病気を指し、肝硬変や肝がんのリスクがあります。

NASHには初期症状はありますか?

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、自覚症状に乏しいことがほとんどです。

NASHの場合、主にどのような治療をしますか?

食事の見直しや運動による生活習慣の改善を行い、体重の7%を目標とした減量を行います。効果が見られなければ薬物治療を行うこともあります。

NASHが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

消化器内科を受診しましょう。健康診断などでALT値が30を超えた場合が、受診の目安となります。

NASHのセルフチェックはできますか?

解答欄のチェック項目や症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるとNASHが疑わしいかの手掛かりになります。

NASHと診断された場合、食べてはいけないものはありますか?

食べてはいけないものはありませんが、カロリー、炭水化物や脂肪は控えます。

NASHの改善におすすめの食事はありますか?

低カロリーを意識し、脂質の中でも不飽和脂肪酸の摂取を心掛けましょう。また、ビタミンEやコーヒーも脂肪肝の改善に効果的です。

NAFLDとは何ですか?

NAFLDとは、「非アルコール性脂肪性肝疾患」と言い、アルコール以外のさまざまな原因で発症する脂肪肝の総称です。

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