膀胱癌で体重が減少し、痩せてしまうのはなぜですか?
膀胱癌が体内から栄養を奪い取り、体内で炎症も起こし、食欲も落ちて身体が衰弱してしまうためです。
膀胱がんに限らず、体内にがんが存在している状態では、がん細胞が体内の栄養を他の正常な細胞より多く奪い取り、さらに炎症や発熱を引き起こすことがあります。
さらに食欲も落ち、十分な栄養を摂れなくなって、体重が減りやすくなります。その結果、筋力が落ちて体力が低下するため、疲労感が現れたりします。
そのような状態をがんに伴って生じる「がん悪液質(カヘキシー)」と呼びます。
悪液質の状態では、単に食事量を増やしたり、休息を取ったりするだけでは改善しづらく、筋肉や脂肪がどんどん消耗されてしまいます。
特に、ダイエットなどを意図していないのに短期間で体重が減る場合は、がんの可能性があります。半年で体重が5%以上(例えば60㎏の方が3㎏以上)減少した場合は要注意です。
膀胱がん自体の症状に加えて、手術や薬物療法、精神的ストレスなども食欲不振や体重減少の原因となるため、体重減少が心配なときは、早めに主治医や医療スタッフに相談しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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