大腸内視鏡検査とはどのような検査ですか?検査の流れや所要時間について教えてください。
大腸内視鏡検査とは、管状のカメラ(内視鏡)を肛門から入れて、大腸を観察する検査です。ポリープやがん、炎症などの異常を確認できます。
大腸内視鏡検査とは、先端にレンズが付いた太さ1cmほどの管状のカメラ(内視鏡)を肛門から入れて、直接大腸を観察する検査です。
ポリープやがん、炎症などの異常があれば、細胞を採取して病理組織検査を行うことができます。
また、小さいポリープであれば検査中に切除をすることができます。
大腸内視鏡検査が推奨される症状
大腸内視鏡検査は、次の症状がある方に推奨されています。
検査の流れ
検査は以下の流れで行われます。
①検査前
- 大腸に便が残らないよう、検査前日の食事は食物繊維の少ないものをとります。病院によっては、特別な検査食を指定されます。
- 検査前日または当日に下剤を飲みます。大腸に便が残っているとしっかりと観察できないため、固形物が出なくなるまで排便を繰り返します。
- 飲む下剤の種類や飲むタイミングは、病院や検査を受ける時間帯によって異なります。
②大腸内視鏡検査
- 病院で検査着に着替えて検査室のベッドに横になります。
- 医師が内視鏡を肛門から入れ、まず大腸の一番奥にある盲腸まで内視鏡を進めます。盲腸まで進めた後に、内視鏡を引き抜きながら大腸を観察をします。
- ポリープやがん、炎症などの異常があれば詳しく観察します。必要に応じて、細胞を採取したり、切除を行います。
- 検査の所要時間には個人差があり、およそ15分から1時間程度です。内視鏡が大腸の中をスムーズに進むかどうか、大腸に異常があるか、ポリープ切除などの処置を行うかどうかによって所要時間はかわります。
- 鎮静剤(眠るための薬)、鎮痛薬(痛みを抑える薬)などの薬を使用することがあります。
③検査後
- 検査が観察のみの場合、お腹の調子が問題なければ、普段通りの生活、食事をして問題ありません。
- 大腸ポリープを切除した場合、1週間程度は出血のリスクがあるため、飲酒、運動、長時間の入浴は控えましょう。
- 鎮静剤を使用した場合、ふらつきや眠気などの症状がでることがあります。交通事故の危険があるため、自動車の運転はできません。
公開日:
最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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