大腸ポリープの症状は?大腸ポリープ
監修医師吉岡 藍子消化器内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
大腸ポリープと診断された人の受診データ(最初に気になった症状・診療科)
最初に気になった症状
受診した診療科
受診して「大腸ポリープ」と診断されたと回答した人が、症状チェックを始めたときに最も気になる症状として選んだものと、受診した診療科のデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
ユビーで症状チェックしたあと、受診して「大腸ポリープ」と診断されたと回答した人(自己申告)が、最も気になる症状として選んでいたのは、腹痛(16%)、血便(15%)、便潜血の指摘(10%)などでした。
受診した診療科は、消化器内科(48%)、内科(24%)、内視鏡内科(10%)の順でした。
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大腸ポリープとは
大腸にできる数mm~数cmのできものの総称で、良性から悪性(がん)を含みます。
大腸ポリープとはどのような病気ですか?
大腸の表面にある粘膜がイボのように盛り上がる病気です。
大腸の表面にある粘膜がイボのように盛り上がる病気です。大腸のどの部分にもできることがあり、将来がんになるようなものから、治療の必要のないものまで様々です。
よく見られる代表的なポリープには、以下のようなものがあります。
過形成性ポリープ
白っぽい色で、大きさは数mm〜1cm程度です。がん化することはほとんどありません。
腺腫
赤っぽい色で、大きさは数mm〜数cmまで様々です。大きくなるとがん化することがあります。形も様々で、ドーム状のものやキノコ状のもの、平べったい形のものなどがあります。
これらの他に「炎症性ポリープ」や「過誤腫性ポリープ」などのポリープもあります。いずれもがん化することは稀です。
大腸ポリープの症状
大腸ポリープではどのような症状が見られますか?
無症状の場合がほとんどです。ただし、ポリープの場所によっては血が混じった便が出たりすることがあります。
ほとんどの場合、大腸ポリープではこれといった症状は見られません。ただし、ポリープの形や大きさによっては出血が生じることがあります。そのような場合、便がポリープの表面を擦ることで出血し、血便が起こります。
また、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、ポリープからも出血しやすくなります。一度出血すると自然に止まりにくいため、貧血の原因になることがあります。
大腸ポリープの原因
大腸ポリープの原因は何がありますか?
はっきりしていませんが、悪性のものでは遺伝子異常が原因のものがあります。
大腸ポリープには良性と悪性がありますが、良性のものの原因はよくわかっていません。
しかし、家族性大腸腺腫症という病気があり、この病気の方は15歳で約60%、35歳でほぼ100%の確率で大腸にたくさんの腺腫(ポリープの一種)ができると言われています。
悪性のもの(大腸がん)は遺伝子異常が原因となるほか、リスク因子として以下のようなものが報告されています。
- 年齢(50歳以上)
- 大腸がんの家族歴
- 高カロリー摂取および肥満
- 過量のアルコール
- 喫煙
- 赤身肉・加工肉の摂取
大腸ポリープの検査・診断
大腸内視鏡検査は痛いですか?痛い人の特徴はありますか?
痛みの有無や程度は個人差が大きいです。痛みがでやすい人の特徴には、女性、お腹を切る手術をした、憩室炎にかかったなどがあります。
大腸内視鏡検査の痛みの原因は、主に3つあります。
大腸内視鏡検査の痛みの原因
①大腸が伸びることによる痛み
大腸はじゃばらのホースのような構造をしており、内視鏡で引き伸ばされると痛みが起きます。
②大腸がガスで膨らむことによる痛み
内視鏡を進めたり大腸を観察する際に、視野を確保するために大腸へ空気を入れます。大腸が空気で膨らむと、痛みが起きることがあります。
③癒着(ゆちゃく)による痛み
お腹の手術や憩室炎の経験があると、腸が周りの臓器に部分的にくっつくことがあります(癒着)。癒着があると内視鏡がスムーズに通過できず、大腸が引き伸ばされて痛みが起きます。
ただし、これらの痛みは必ず起きるものではありません。
大腸内視鏡検査の痛みが起きやすい人の特徴としては、以下のものがあります。
大腸内視鏡検査の痛みが起きやすい人の特徴
鎮静剤(眠るための薬)、鎮痛薬(痛みを抑える薬)などの薬を使用することで、痛みを軽減することができます。
大腸内視鏡検査にかかる費用はいくらですか?
自己負担3割の場合、観察のみで約6千円、病理組織検査をすると合計約1~1万5千円、ポリープ切除をすると合計約2~3万円です。
大腸内視鏡検査は、観察のみか、病理組織検査あり(病変の細胞を一部採取)か、ポリープ切除ありかによって費用は大きく変わります。
病理組織検査を行った数や、切除したポリープの部位や数によっても、費用は異なります。
また、事前に採血を行う病院では、さらに2~3千円ほどの費用がかかります。
大まかな目安として、自己負担が3割の場合は以下の費用になります。
- 観察のみで約6千円
- 病理組織検査をすると合計約1~1万5千円
- ポリープ切除をすると合計約2~3万円
自己負担が2割の場合は上記の値段の2/3、自己負担が1割の場合は上記の値段の1/3とお考えください。
大腸内視鏡検査とはどのような検査ですか?検査の流れや所要時間について教えてください。
大腸内視鏡検査とは、管状のカメラ(内視鏡)を肛門から入れて、大腸を観察する検査です。ポリープやがん、炎症などの異常を確認できます。
大腸内視鏡検査とは、先端にレンズが付いた太さ1cmほどの管状のカメラ(内視鏡)を肛門から入れて、直接大腸を観察する検査です。
ポリープやがん、炎症などの異常があれば、細胞を採取して病理組織検査を行うことができます。
また、小さいポリープであれば検査中に切除をすることができます。
大腸内視鏡検査が推奨される症状
大腸内視鏡検査は、次の症状がある方に推奨されています。
検査の流れ
検査は以下の流れで行われます。
①検査前
- 大腸に便が残らないよう、検査前日の食事は食物繊維の少ないものをとります。病院によっては、特別な検査食を指定されます。
- 検査前日または当日に下剤を飲みます。大腸に便が残っているとしっかりと観察できないため、固形物が出なくなるまで排便を繰り返します。
- 飲む下剤の種類や飲むタイミングは、病院や検査を受ける時間帯によって異なります。
②大腸内視鏡検査
- 病院で検査着に着替えて検査室のベッドに横になります。
- 医師が内視鏡を肛門から入れ、まず大腸の一番奥にある盲腸まで内視鏡を進めます。盲腸まで進めた後に、内視鏡を引き抜きながら大腸を観察をします。
- ポリープやがん、炎症などの異常があれば詳しく観察します。必要に応じて、細胞を採取したり、切除を行います。
- 検査の所要時間には個人差があり、およそ15分から1時間程度です。内視鏡が大腸の中をスムーズに進むかどうか、大腸に異常があるか、ポリープ切除などの処置を行うかどうかによって所要時間はかわります。
- 鎮静剤(眠るための薬)、鎮痛薬(痛みを抑える薬)などの薬を使用することがあります。
③検査後
- 検査が観察のみの場合、お腹の調子が問題なければ、普段通りの生活、食事をして問題ありません。
- 大腸ポリープを切除した場合、1週間程度は出血のリスクがあるため、飲酒、運動、長時間の入浴は控えましょう。
- 鎮静剤を使用した場合、ふらつきや眠気などの症状がでることがあります。交通事故の危険があるため、自動車の運転はできません。
大腸ポリープの疑いがある時は、どのような検査を行いますか?
便潜血検査(べんせんけつけんさ)や内視鏡検査を行います。
大腸ポリープが疑われる時は、主に以下のような検査を行います。
便潜血検査
便に血液の成分が混ざっていないかを確認する検査です。ポリープそのものの有無がわかるわけではありませんが、この検査の結果を受けて別の検査が行われ、そこでポリープが見つかることがあります。
大腸内視鏡検査
実際に腸の中を見ることで、ポリープがどの位置にあるのか、どれくらいの大きさなのか、どのような形をしていてどのような病気が疑われるか、といった点を確認できます。また、ポリープの一部を切り取って検査できるほか、小さいものであればポリープ自体を切除する治療を行うこともできます。ただし、ポリープの大きさによっては内視鏡では治療できない場合もあります。
その他の画像検査
肛門からバリウムなどの造影剤を入れて撮影する注腸検査、CT、MRIなどの画像検査を行うこともあります。大きさや形によってはポリープが写らないことがあります。何らかの病気が見つかった場合は、大腸内視鏡検査を追加で行います。
大腸ポリープはどのようにして診断しますか?
内視鏡検査や、CTやMRIといった画像検査で診断します。
大腸ポリープの診断にあたっては、大腸内視鏡検査や注腸検査(肛門からバリウムなどの造影剤を入れて撮影する検査)が行われるほか、最近ではCTやMRIなどの機械を使って大腸の細かいつくりを画像に反映できる検査を実施することもあります。このうち大腸内視鏡検査は、診断と併せてポリープの一部を取ることや、ポリープを切除する治療を行うことも可能です。
なお、健診の便潜血検査では、便に混ざっている血液を見ているだけなので、検査結果が陽性だったとしても、その血液(出血)の原因が何かについてはさらに別の検査で調べる必要があります。
大腸ポリープの治療・対処法
大腸ポリープへの対処法は?
大腸カメラで発見されることが多いので検査が推奨されます。大きさや形によって病気の種類を判断して、治療必要か判定します。
大腸ポリープはどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
大腸ポリープの治療は内視鏡での切除を行うため、その場で治療が終わります。
大腸ポリープの治療は内視鏡での切除です。そのため、治療自体はその場で終わります。
流れとしては、大腸カメラを行い、治療の必要なポリープがあった場合にはそのまま、もしくは後日改めて切除を行います。
治療の内容や患者さんの希望により、ポリープ切除後に1泊の入院を行う場合もあります。
治療自体はその場で終わりますが、切除したポリープを検査に出し、がんの成分が含まれていないか、きちんと取りきれているかなどを評価します。後日その結果を確認し、取りきれていた場合は治療終了、そうでない場合は追加で治療の必要が出てくる場合があります。
また、ポリープ切除により出血したり腸に穴が開く場合もあります。その場合にはそれらに対する治療が必要になります。
大腸ポリープはどのように治療しますか? 切除は必要ですか?
基本的には内視鏡で切除して治療します。
大腸ポリープのうち、以下のようなものは切除による治療が勧められます。
- 将来がん化する可能性があるもの
- 表面が擦れることで出血し、貧血の原因になるもの
- サイズが大きく、便の通りや腸の動きを悪くするもの
なお、ポリープのほとんどは大腸内視鏡による切除で取ることができますが、場所や大きさによっては手術が必要となることもあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
大腸ポリープが疑われる時は、何科を受診するとよいですか?
消化器内科や肛門科を受診しましょう。
大腸ポリープが疑われる時は、消化器内科や肛門科を受診するようにしましょう。大腸内視鏡を使って治療や定期的な経過観察をする場合が多いので、内視鏡検査ができる医療機関を受診することが望ましいです。
大腸内視鏡検査で異常を指摘された場合、何科を受診したらよいですか?
お住まいの近くにある消化器科を受診しましょう。
一般的に、大腸に関わる病気は消化器科、消化器内科で治療します。お住まいの近くの消化器科、消化器内科がある医療機関を受診してください。
大腸内視鏡のほか、精密検査として大腸X線検査やCTなどを併用することがあります。
受診する医療機関が決まったら、事前に予約や受診の際の注意事項を確認しておくと安心です。もし「どの医療機関を受診していいかわからない」など迷った時は、お住まいの自治体の「医療安全支援センター」に相談することも可能です。
大腸内視鏡検査で異常を指摘された場合、放置するとどうなりますか?
もし治療が必要な病気だった場合、放置で悪化する可能性もあります。なるべく早い受診をおすすめします。
放置することで悪化する可能性があります。「要再検査」「要専門医受診」といった結果の場合、本当に異常が存在しているのかどうか、確認の検査を行うために、医療機関の受診がすすめられます。 また、良性の大腸ポリープでも放置するとがん化することがあるため、早めの処置が望ましいことがあります。
もし放置しても、誰かに注意を受けることはありません。病気による異常だった場合を考え、がんやがん化の可能性がある異常の場合があり、自覚症状の有無に関わらず早めの受診をおすすめします。健康診断を受けただけで終わりとするのではなく、結果を活用して、必要であれば早期発見・早期治療につなげるのが望ましいでしょう。
参考文献
大腸癌研究会. 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版 第4版. 金原出版. 2022
公益財団法人 兵庫県健康財団.“健康診断項目とその結果についての説明”.公益財団法人 兵庫県健康財団.https://kenkozaidan.or.jp/guidance-reserve/inspectionitem/,(参照 2024-05-22).
独立行政法人国立病院機構 横浜医療センター.“健康診断の判定区分”.独立行政法人国立病院機構 横浜医療センター.https://yokohama.hosp.go.jp/news/yousaikensa_hyou.html,(参照 2024-05-22).
大腸ポリープを放置しておくとどうなりますか?
ポリープの種類によっては、大腸がんになることがあります。
ポリープの一種である「腺腫」は、大きさが1cmを超えると4分の1の確率でがん細胞が混ざると言われています。腺腫がさらに大きくなると、その中に含まれるがん細胞の割合は増えていき、やがてポリープ全体ががんになります。
大腸ポリープの専門医がいる近くの病院はありますか?
大腸ポリープの専門医がいる病院を見る大腸ポリープの予防
大腸ポリープはヨーグルトで予防できますか?
ヨーグルトで予防できる可能性はあります。
「予防できる」とまでは言い切れませんが、大腸ポリープはヨーグルトで予防できる可能性はあります。
「母乳やヨーグルトに含まれるラクトフェリンと呼ばれるたんぱく質には、良性の大腸ポリープである腺腫を縮小させる効果がある」という研究結果の報告は存在します。ラクトフェリン3gを1年間摂取した人は、大腸ポリープの大きさが0.2mm程度小さくなることが分かったとの結果でした。
しかし、これだけでは必ず大腸がんを予防できるとは言えません。しっかりした根拠を得るためには、さらなる研究が必要です。
大腸ポリープに関連するその他の質問
大腸ポリープを切除した後、仕事は休んだほうがよいですか?
重労働をしなければ、普段通りの生活を送って問題ありません。
重い物を運ぶなどの重労働は数日間控えましょう。力むなどしてお腹の内側に圧力がかかると、ポリープを切除した傷口から出血することがあるためです。軽作業やデスクワークは差し支えありません。
また、万が一合併症が起きてしまった時には速やかに受診することが望ましいため、出張などの遠出は治療後1週間程度は避けたほうがよいでしょう。
大腸ポリープの良性と悪性の違いは何ですか?
ポリープを形成する細胞の増え方や広がり方が違います。
ポリープを形成する細胞の増え方や広がり方が違います。
悪性の大腸ポリープ、つまり大腸がんは、遺伝子の変異などによって細胞が無秩序に増殖して浸潤や転移を起こしますが、良性の大腸ポリープは浸潤や転移を起こさず、周りの組織を押しのけるように成長します。
大腸ポリープは腫瘍性と非腫瘍性に分類され、腫瘍性の中でも良性の物を腺腫、悪性の物は大腸がんと呼ばれます。見た目だけでは良悪性を判断できない場合もあり、最終的には、ポリープの細胞や組織を顕微鏡で確認して診断されます。
参考文献
日本消化器内視鏡学会.“大腸にポリープがあると言われました。取らなくてもいいのでしょうか?”.日本消化器内視鏡学会.https://www.jges.net/citizen/faq/large-intestine_07,(参照 2024-07-10).
がん情報サービス.“がんという病気について”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/knowledge/basic/index.html,(参照 2024-07-10).
日本消化器病学会.“患者さんとご家族のための大腸ポリープガイド2023”.日本消化器病学会.https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/disease/pdf/cp_2023.pdf,(参照 2024-07-10).
10代や20代などの若年層でも大腸ポリープになるリスクはありますか?
10代や20代の若い方でも大腸ポリープになる可能性はあります。
10代や20代の若い方でも大腸ポリープになる可能性はあります。
通常の大腸ポリープ(腺腫)は30〜40歳ごろから発生し始め、加齢とともにその発生率は高くなると言われています。そのため、10代や20代で大腸ポリープができる可能性は非常に低いです。
ただし、家族性大腸腺腫症という病気により、それよりも早くポリープができやすくなる場合があります。この場合には、10代や20代でも大腸ポリープができる可能性が十分にあります。
家族性大腸腺腫症は遺伝性の病気のため、家族に若くして大腸がんを発症していたり、同じ病気を持った家族がいる場合には注意が必要です。放置するとほぼ100%大腸がんを発症するため、この病気が見つかった場合は予防的に大腸を取る手術を行う場合があります。
また、幼児や小児に発生することが多い若年性ポリープ(過誤腫性ポリープ)と呼ばれるポリープもあります。このポリープの場合、出血や腸重積の原因となることがありますが、がん化する可能性は低いと言われています。
大腸ポリープは自然消滅することはありますか?
一般的に、大腸ポリープが自然に消えることはありません。
一般的に、大腸ポリープが自然に消えることはありません。悪性ではないポリープは、ただ存在しているのみです。良性ポリープはそのまま放置しても健康に害を与えることはなく、治療も必要ありません。
出血などの症状を引き起こす場合は切除することもありますが、切除すると出血や痛みなどのリスクを伴います。ポリープがあるからと言って切除した方がいいとは限りません。
しかし、良性ポリープの中でも、がん化するリスクがあるものも存在するため、切除したほうが良いものかどうか医師と相談しましょう。
大腸ポリープが大きくなる速度はどのくらいですか? 何年に一回大腸カメラを受けるとよいでしょうか?
5年で倍のサイズになると言われています。大腸内視鏡検査は基本的に3年に1回受けることが勧められます。
大腸ポリープの成長速度
大腸ポリープはおよそ5年で倍のサイズになると言われています。ただし、数mm程度のポリープであれば、10年経ってもほとんど大きさが変わらないという報告もあります。
検査の頻度
大腸内視鏡検査は、基本的には3年に1回程度受けることが勧められますが、状況によって経過観察の進め方は変わります。詳しくは担当の先生に確認しましょう。例外については、一般的には以下のように判断することが多いです。
3年より短い頻度での検査が勧められる場合
以下のようなケースでは、治療を受けた翌年に大腸内視鏡検査を行うことが勧められます。
- 大腸がんの内視鏡治療・外科治療を行った
- 10個以上のポリープ(腺腫)を切除した
- 20mm以上の大きなポリープ(腺腫)の内視鏡治療を行った
検査の間隔を3年よりも空けてよいとされる場合
小さなポリープを1~2個切除したのみであれば、大腸内視鏡検査を受けるのは切除から5年後でよいとされています。
大腸ポリープの切除後は、どのような食事を食べるとよいですか?
消化の良い食べ物を摂るようにしましょう。
基本的に食事の制限はありませんが、いつも通りの便が出てくるまでは、暴飲暴食を控え、消化しにくいものは摂りすぎないほうがよいでしょう。
ポリープを切除した直後には出血しなくても、切除後数日間は出血が起こる可能性があるので、その間は排便時に便器を確認することをおすすめします。
大腸ポリープが癌になる確率はどのくらいですか?
ポリープの径が10mmを超えると、がん化率が10~25%に上昇するとされています。
腺腫と呼ばれる種類の大腸ポリープは、大きくなるとがん化するリスクが増すと言われています。さまざまな研究結果が報告されていますが、確率の具体的な数値は異なります。
しかし、いずれも腺腫のサイズが増大するほど、がんになる確率が上がると結論づけられており、径10mmを超えるとがん化率が10~25%に上昇するとされています。
また、家族性大腸腺腫症と呼ばれる遺伝性の病気の方は、40歳で約50%、60歳でほぼ100%の確率で大腸がんが発生すると言われています。
大腸ポリープはどのように切除しますか? 合併症はありますか?
大腸内視鏡で切除する場合が多いです。合併症としては、出血や穿孔などが起こることがあります。
切除の方法
ポリープの切除は、大腸内視鏡を使って行うことが多いです。内視鏡がポリープの位置まで辿り着いたら、小さな器具を使ってポリープを切除します。処置は数分で終わることがほとんどですが、ポリープの取りやすさや個数などによっては長い時間がかかることもあります。外来で治療を実施することもあれば、入院して治療を行うこともあります。
合併症について
最も代表的な合併症は出血と穿孔(腸に穴が開くこと)です。いずれの合併症も、程度によっては輸血や緊急手術が必要となります。
ただし、出血については、その場で内視鏡を使って止血できる場合がほとんどです。
大腸ポリープができやすいのはどのような人ですか?
40歳以上、男性、肥満、高脂血症、糖尿病、家族に大腸ポリープになった人がいる、といった方が発症しやすいです。
以下に当てはまる人は、大腸ポリープができやすいです。
なお、一度ポリープが見つかった方は、そのポリープを取っても、また他の場所にポリープができることがあります。ポリープがあることを指摘された方や、ポリープを切除したことがある方は、定期的に大腸の内視鏡検査を受けるようにしましょう。
大腸ポリープについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「大腸ポリープ」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 最近の検査で便潜血を指摘されましたか?
大腸ポリープに関連する病気・症状
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この記事の監修医師
吉岡 藍子
消化器内科・内科
消化器内科医の吉岡藍子と申します。 これまで大学病院や市中病院、健診センターでの内視鏡業務などを通して、消化器領域を幅広く経験してまいりました。 診療の現場では、専門的な用語や複雑な病状の説明に、患者様が戸惑いや不安を感じる場面に何度も出会いました。医療機関で提供される膨大な情報を前に、混乱されてしまう方も少なくありません。そこで、ご自身の病気や体、そして健康について、一人でも多くの方が正しく理解できる環境を作りたいという想いから、ユビーの活動に参加させていただいております。皆様が正しい医学知識に普段から触れ、安心してご自身の健康と向き合えるよう、分かりやすい情報提供に努めてまいります。 【経歴】 新潟大学医学部卒。 新潟県内外の市中病院、大学病院で勤務。 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野にて博士取得。 2022年からユビーに入社し、横浜市で健診内視鏡診療を兼務。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03