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アムロジピンべシル酸塩(ノルバスクⓇ️、アムロジンⓇ️)を飲んでから、効果が出るまでどのくらいかかりますか?
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
早ければ6時間くらいで効果が出てくる場合もありますが、安定した効果が出るまでには1週間ほどかかるでしょう。
ノルバスクⓇ️の場合、アムロジピンべシル酸塩の血中濃度は、お薬を飲んで6時間ほどでピークに達します。そこから、血中濃度がピーク値の半分に下がるまで35~38時間かかるとされており、効果が長く持続するため、内服回数が1日1回で済むお薬です。
お薬の血中濃度は、内服を継続することでゆっくり上昇していき、その後安定します。ノルバスクⓇ️は、内服を開始して6〜8日後に安定した血中濃度になるとされています。
安定した血圧を保つためにも、指示されたとおりに毎日きちんとお薬を服用しましょう。
アムロジピンべシル酸塩は、即効性のあるお薬ではありません。血圧の目標達成は、月単位のペースで十分であり、即効性は薬の選択においてあまり重要な要素ではありません。
また、ご家庭で今すぐに血圧を下げないといけない場面はあまりないです。緊急で降圧が必要な場合は飲み薬で対応するのではなく、病院で注射薬を使って治療します。さらに、長い間放置していた高血圧の場合、急いで血圧を下げてしまうと腎臓などの臓器の血流が悪くなり、悪影響が出る場合もあります。
「このアムロジピンベシル酸塩の用量で、十分血圧が下がったか」を判定するのは、血中濃度が安定した頃が望ましく、少なくとも1週間は飲み続けてからが良いでしょう。
しかし、血圧はいろんな要因で変動するため参照する血圧データは日数が多い方が良かったり、受診頻度の負担なども加味すると、降圧薬の調整はやはり月単位で行うことが多いです。
(参考文献)
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