高カリウム血症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
軽度ではポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどの内服薬を使用することが多く、中等度〜重度では注射剤の使用などを行います。
高カリウム血症の場合、以下のような薬を使用して治療します。
主に軽症の場合に使われる薬
ポリスチレンスルホン酸(カリメートⓇ︎、ケイキサレートⓇ︎)
体内の余分なカリウムを交換し、排出を促進するために使用される樹脂の薬です。吐き気や嘔吐、便秘などの副作用が出やすいです。
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物(ロケルマⓇ︎)
体内の余分なカリウムを効果的に除去する新しい種類の薬です。便秘などの消化器系の副作用が出ることがありますが、一般的には他のカリウム結合剤に比べて副作用は少ないとされています。
主に中等症~重症の場合に使われる薬
グルコン酸カルシウム(カルチコールⓇ︎)
カルシウム補充療法として用いられ、血中カリウム濃度が高い場合の心臓の保護に役立ちます。副作用には、血管内での使用時の刺激感や低血圧があります。
ブドウ糖とインスリンのGI療法
この治療は血中のカリウムを細胞内に移動させることで、一時的に血中カリウム濃度を下げます。副作用としては低血糖が挙げられます。
利尿剤
余分なカリウムを尿として排出することで血中濃度を下げます。副作用には、脱水や電解質バランスの乱れがあります。
公開日:
最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
高カリウム血症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。