クリプトコッカス症の場合、主にどのような治療をしますか？
主に抗真菌薬を用いた薬物療法で治療します。
クリプトコッカス症の治療は、主に抗真菌薬を使用します。
重症例や中枢神経系への感染（クリプトコッカス髄膜炎）では、アムホテリシンBとフルシトシンの併用療法が一般的です。この治療は最低2週間継続し、その後はフルコナゾールによる維持療法に切り替えられます。フルコナゾールは経口投与が可能であり、長期にわたって服用されることが多いです。
軽度の肺クリプトコッカス症では、フルコナゾール単独での治療が選ばれることもあります。治療期間は感染の重症度や患者さんの免疫状態によって異なりますが、通常は数ヶ月にわたります。
免疫不全の患者さんでは、再発を防ぐために長期的な維持療法が必要になることもあります。治療中は定期的な効果のモニタリングが重要で、薬の副作用や感染の再発に注意を払います。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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