境界性パーソナリティ障害の人との接し方は?治療薬や副作用は?放置するとどうなる?
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境界性パーソナリティ障害を放置するとどうなりますか?
境界性パーソナリティ障害を放置するとどうなりますか?
対人関係の問題が長引いたり、他の健康への影響が出ることもあります。一方で、年とともに症状がやわらぐこともあるようです。
境界性パーソナリティ障害を放置すると、生きづらさが助長されてしまうことがありますので、適切な治療が大事です。たとえば、アルコールなどの物質の使用による健康障害など、ほかの病気を伴ったり、対人関係の問題により環境への適応が難しくなったりします。
また、境界性パーソナリティ障害と診断されていても、実は双極症や物質使用症など、ほかの精神疾患である場合があります。適切な治療を受けない場合は病状が進行し、気分の波が激しくなったり、うまく考えをまとめることができなくなったり、衝動的な行動から身体に危険が及ぶ場合があります。
よって、境界性パーソナリティ障害は放置せず、専門家のもとで適切な治療を受けることが重要です。一方で、境界性パーソナリティの症状は、年齢を重ねることで目立たなくなったり軽快したりすることもあるという説もあります。
いずれにせよ、状況を客観的に評価し、適格なアドバイスをしてくれる、専門家に頼ることが大事です。
境界性パーソナリティ障害の人との適切な接し方を教えてください。
境界性パーソナリティ障害の人との適切な接し方を教えてください。
疾病の理解をし、共感しつつもできることの線引きをしましょう。安全が脅かされているときは距離をとり、専門家に頼りましょう。
境界性パーソナリティ障害の人との適切な接し方として、次のことがあります。
言動が疾病によるものであることを理解する
自殺をほのめかしたり自傷行為をしたり、いきなり怒ったり、という言動は自分に注目を集めるための故意のふるまいではなく、疾病のために起こることです。必要なのは叱咤激励や何かを代わりにやってあげることではなく、ご本人が気づいて変わるための動機付けです。
中立的に接する
叱りつけたり過保護にしたりせず、理解し共感を伝えつつも、自分の行動に責任を負う必要があるという現実の認識を伝えることが大事なことがあります。不要な対立は避け、双方が合意できる着地点を探しましょう。
バランスの取れた境界線を設定する
境界性パーソナリティ障害の人の要求にすべて応えるのではなく、実行できることについて線引きをしましょう。たとえば、連絡の回数や時間など、距離感を一定にすることが役に立ちます。できるだけ一貫した態度を取りましょう。
安全を確保する
自殺をほのめかしたり自傷行為をしたりするとき、医療の専門家に相談したり、必要に応じて救急外来を受診するなど、周りの人だけでなんとかしようとせず、助けを求めてください。危険になりうるものをできるだけ環境から取り除きましょう。
不当な中傷は受けいれない
境界性パーソナリティ障害の人が腹を立てているとき、攻撃を黙って受けいれることはよくありません。相手の気持ちは「つらかったんだね」と受け止めつつ、言動すべてに同意する必要はありません。
境界性パーソナリティの人と接するとき、自分だけで抱え込まず、家族や友人などの支援者と相談しましょう。困りごとが続く場合は早めに医療機関を受診し、主治医や専門家に相談しましょう。
境界性パーソナリティ障害は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
境界性パーソナリティ障害は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
抗うつ薬や抗精神病薬が用いられることがあります。薬の種類によりますが、眠気や消化器症状などの副作用が出ることがあります。
境界性パーソナリティ障害の治療は、心理療法・精神療法です。薬物療法だけで治療できるものではないことが多いですが、以下のような薬が症状をやわらげるために用いられることがあります。
抗うつ薬
境界性パーソナリティ障害の人はうつ状態に落ちることも多く、抗うつ薬による治療が行われることがあります。副作用として、消化器症状が出ることがあります。また、かえってイライラが高まってしまうリスクもあるため、主治医と相談しながら使いましょう。
抗精神病薬
感情の不安定さやイライラ、衝動性(カッとなって行動してしまうこと)を抑えたりする効果があります。副作用として眠気やだるさ、身体のソワソワが出ることがあります。不眠がある場合は、夜に内服することで、睡眠の確保を助けてくれることもあります。
気分安定薬
気分の波を押さえる効果があります。副作用として眠気やふらつきなどが出ることがあります。
睡眠薬
寝つきをよくし、夜中に目が覚めにくくすることで十分な睡眠を確保する目的で使うことがあります。翌日に眠気が残ることもありますし、睡眠薬の種類によっては依存性や耐性が問題になります。ベンゾジアゼピン系睡眠薬を用いることは望ましくありません。
薬の種類や量は症状や体質で変わります。自己判断で増減や中止をせず、つらい症状や副作用があれば、早めに医療機関で医師に相談しましょう。
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編集・監修基準について
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医師執筆/監修
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精神科・心療内科
日下 慶子 監修
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