尺骨神経麻痺でみられるフローマン徴候とはなんですか?
親指と人差し指で紙を挟む際に、親指の先端が過度に曲がる現象で、尺骨神経麻痺の兆候です。
フローマン徴候(Froment's sign)は、尺骨神経麻痺の診断に用いられる特徴的な身体所見のひとつです。
患者さんに親指と人差し指で紙を挟んでもらい、検査者がその紙を引っ張った際に、尺骨神経が麻痺していると、親指の内転筋(親指を手のひらに引き寄せる筋肉)が弱くなるため、代わりに正中神経が支配する母指屈筋(親指を曲げる筋肉)を使って紙を挟もうとします。
この代償動作の結果、親指の先端の関節(IP関節)が過度に曲がってしまう現象がフローマン徴候です。この徴候が見られる場合、尺骨神経の機能障害が示唆されます。


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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
日本整形外科学会.尺骨神経麻痺.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/ulnarnervepalsy.html(参照 2025-08-25)
Vij N et al. An Update on Treatment Modalities for Ulnar Nerve Entrapment: A Literature Review. Anesth Pain Med. 2020, 10, e112070.
Dy CJ, Mackinnon SE. Ulnar neuropathy: evaluation and management. Curr Rev Musculoskelet Med. 2016, 9, 178-84.
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