多系統萎縮症の末期症状には何がありますか?
寝たきりとなり、呼吸障害が起こることもあります。
多系統萎縮症は、他の脊髄小脳変性症やパーキンソン病よりも進行が速いと言われています。
平均で、発症から歩行に介助が必要になるまで3年、車椅子が必要になるまで5年、寝たきり状態になるまで8年、死亡に至るまで9年と報告されています。
生命予後に関わる症状として、嚥下障害や呼吸障害があります。
嚥下障害が出てきたら、栄養の摂取方法を考えなくてはなりません。
呼吸障害が出てきたら、人工呼吸器も念頭にどこまでの医療行為を行うかを検討しなくてはなりません。
また、多系統萎縮症では睡眠中の突然死例が多いとされており、人工呼吸器などの呼吸補助療法を行っていても突然死する症例もあることから、この突然死は防ぐことが難しく、メカニズムは完全には解明されていません。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
多系統萎縮症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ