多系統萎縮症の場合、主にどのような治療をしますか?
根治的治療は確立されておらず、対症療法となります。
多系統萎縮症の根治的治療法は確立されておらず、対症療法となります。運動失調症状に対して、TRHの点滴とその誘導体であるセレジストⓇという薬を内服します。
効果は限定的ですが、小脳性体幹失調に有効である場合があるとされています。
パーキンソン症状に対しては、パーキンソン病の薬が試されますが、効果がないことが多いです。
また自律神経症状に対しては、それぞれの症状に応じた対症療法を行います。
例えば起立性低血圧に対しては昇圧薬、便秘に対しては便秘薬、排尿障害に対しては排尿をスムーズにする薬などです。
嚥下障害が出てきたら、栄養の摂取方法を考えなくてはなりません。
呼吸障害が出てきたら、人工呼吸器の使用も念頭に置き、どこまでの医療行為を行うかを検討しなくてはなりません。
並行して、リハビリテーションや口腔ケア、生活環境を整えることも大切です。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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