坐骨骨折の場合、主にどのような治療をしますか?
保存的治療が中心で、安静、鎮痛剤、リハビリテーションが行われます。重症例では手術も検討されます。
坐骨骨折の治療は、ほとんどの場合、保存的治療が選択されます。これは、坐骨骨折が比較的安定しており、自然に骨が癒合する可能性が高いためです。
治療の基本は、患部の安静保持です。初期には、ベッド上での安静や、松葉杖、歩行器などを使用して患部への荷重を制限します。痛みを和らげるためには、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどの鎮痛剤が処方されます。痛みが強い場合には、筋弛緩剤や神経障害性疼痛薬が併用されることもあります。
痛みが軽減し始めたら、理学療法士の指導のもと、股関節周囲の筋力強化や可動域訓練などのリハビリテーションを段階的に開始し、徐々に日常生活動作への復帰を目指します。骨折の転位(ずれ)が大きい場合や、開放骨折、神経損傷を伴うなど、一部の方で骨を固定するための手術(内固定術など)が検討されることもあります。
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(参考文献)
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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
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