徐脈でもスポーツはできますか？

徐脈でも運動は可能ですが、ペースメーカーを植え込んでいる場合は、種類によって注意が必要です。

もし、徐脈に対する治療としてペースメーカーを植え込んでいる方は、以下のような点に気をつけましょう。  

• 中程度の運動：基礎疾患がないペースメーカーの患者さんであれば、競技やレクリエーションとして中程度の運動は可能だと考えられています。ペースメーカーが、運動時の心拍数の増加に対応できるよう設定されていれば、特別な運動制限は必要ありません。  
• 衝撃に注意が必要なスポーツ：ペースメーカーを損傷する危険があるため、ラグビーやボクシングのような体同士が接触したり、皮膚を損傷する可能性のあるスポーツは避けるべきです。サッカー、バスケットボール、野球などの球技は、適切なプロテクターを使用すれば可能だと考えられています。  
• 植え込み後の腕の動き：ペースメーカーを入れたばかりの術後6週間程度は、植え込み側の腕を大きく動かす運動に注意が必要です。テニスや水泳のように上腕や肩関節を使うスポーツは、ペースメーカーと心臓をつなぐ細いコード（リード）が体内でしっかりと安定するまで控えることが大切です。  

ご自身の状態に合わせて、主治医とよく相談し、適切な運動を選びましょう。