いぼ痔(内痔核)の場合、主にどのような治療をしますか?
大きく分けて保存的治療と外科的治療があります。保存的治療には生活習慣の改善と薬物療法、外科的治療には結紮切除術、ゴム輪結紮法、硬化療法、分離結紮法があります。
保存的治療(体を傷つけずに病気を治していく治療)、外科的治療には、それぞれ以下のものがあります。
保存的治療
生活習慣の改善
便秘にならないよう十分な水分と食物繊維をとるようにします。
また、トイレで強くいきむ、長時間座る、体を冷やすなどの負担を避けるようにします。
薬物療法
ステロイドの塗り薬で内痔核の腫れ、痛み、出血の症状を和らげます。ただし、外科的治療と違い、根本的な治療ではありません。
乙字湯という漢方を用いる場合もあります。
外科的治療
①結紮切除術(けっさつせつじょじゅつ)
皮膚を切開して外側から少しずつ痔核をはがし、痔核の根本の太い血管を糸で縛り(結紮)、痔核を丸ごと切除します。
大きな内痔核に対しても治療が可能で、再発率が低いです。
②ゴム輪結紮法(ごむわけっさつほう)
痔核の根本を特殊な輪ゴムで縛り、血液の流れを遮断します。血液の流れが途絶えた痔核は約1〜2週間程で腐る(壊死する)ため、自然に取れます。
輪ゴムがとれる際に、出血がおきることがあります。
③硬化療法(こうかりょうほう)
薬剤を痔核に注入して炎症を起こすことで、痔核への血液の流れを少なくし、かつ痔核を硬く小さくさせる治療です。
副作用として発熱を起こすことがあります。
④分離結紮法(ぶんりけっさつほう)
痔核の根本を糸で縛り、血液の流れを止めます。血液の流れが途絶えた痔核は約1〜2週間程で腐る(壊死する)ため、自然に取れます。
強い痛み、壊死した痔核から特有の臭いがでる場合があります。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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