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深部静脈血栓症の場合、主にどのような治療をしますか?
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
血液が固まるのを防ぐ薬や弾性ストッキングを用います。重症の場合、カテーテル治療や手術を行うことがあります。
血栓(血の塊)ができた場所・サイズや重症度・合併症、血栓ができた原因などによって治療方針を決定します。①薬を用いた治療、②理学療法、③カテーテル治療、④手術を必要に応じて組み合わせて治療を行います。
①薬を用いた治療
深部静脈血栓症の治療の中心は、血液が固まるのを防ぐ作用のある注射薬や飲み薬(抗凝固薬)による治療です。主に用いられる薬剤としては、以下のようなものがあります。
内服薬
- ワーファリン
- エドキサバン(リクシアナⓇ)
- リバーロキサバン(イグザレルトⓇ)、アピキサバン(エリキュースⓇ)
注射剤
- ヘパリン
- フォンダパリニクス
②理学療法
足を圧迫する機能のある医療用の「弾性ストッキング」を着用することで、足の筋肉のポンプ機能を強化して、滞った血液の流れを改善します。
③カテーテル治療
重症の場合、カテーテル(体内に挿入して使う、検査や治療などを行うための細い管)を用いて、血栓のすぐ近くに血栓を溶かす作用のある薬(血栓溶解薬)を流したり、血栓を一部回収したりする治療を行うことがあります。
④手術
重症の場合や、副作用などの問題で抗凝固薬を使用できない場合、他の治療で効果が不十分な場合などに、手術で血栓を取り除く治療を行うことがあります。ただし、近年では薬剤やカテーテル治療が発達したため、手術が行われることは少なくなっています。
(参考文献)
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