深部静脈血栓症が左下肢に多い理由を教えてください。
左腸骨静脈が右腸骨動脈の後方を走行しするため、動脈による圧迫を受けやすいためです。
左足の静脈が、動脈と背骨に挟まれるように圧迫されるため、左足の血管の流れが滞りやすくなるのです。
具体的には、左足から下大静脈に合流する静脈(左総腸骨静脈)が、大動脈から右足に向かう動脈(右総腸骨動脈)の後方を走行するため、動脈と背骨(椎骨)に挟まれて圧迫された状態になっています。
そのため、左下肢の静脈の方が血流が滞りやすく、血栓ができやすい状態となっています。
基本的には左下肢で出現しやすいですが、右下肢でも発症することはあります。
日本の報告では右下肢の発症が33%、左下肢が49%、両下肢が18%とされています。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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