深部静脈血栓症は手や腕にできますか?
頻度は圧倒的に下肢に多いですが、特殊な病態の場合には上肢にできることもあります。
まれに手や腕にもできます。深部静脈血栓症の頻度は圧倒的に下肢の血管にみられることが多く、全体の98%を占めますが、2%程度は上肢の血管であったとする報告もあります。
上肢の深部静脈血栓症を引き起こす病態としては、次のようなものがあります。
医原性(医療行為が原因となる)
首や鎖骨の下にある静脈にカテーテル(点滴を流すための太い管)やペースメーカーのリード(電線)などを、長期間留置することで血栓が付着し、医原性の血栓症を引き起こします。
胸郭出口症候群、上大静脈症候群など
悪性腫瘍(がん)や胸の中にできる腫瘍(縦隔腫瘍など)の腫瘍病変によって、腕へ流れる静脈が圧迫されて血流が滞ることで、血栓が形成されることがあります。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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