骨腫瘍のステージIIでは、どのような治療を行いますか?
薬物療法の適応有無や切除の難易度に基づき、広範切除術を中心とした集学的な治療方針が決定されます。
ステージIIの悪性骨腫瘍は、一般的に悪性度が高い(高悪性度)と分類される腫瘍を指し、ステージIと同様に遠隔転移がない状態です。
この悪性骨腫瘍の治療は、腫瘍の種類(組織型)によって、薬物療法(抗がん剤治療)が有効かどうか、また腫瘍の発生部位や進行度(ステージ)に応じて、集学的に方針が決定されます。主な治療の流れは、ステージII、III(局所的な病態)で共通のアルゴリズムが用いられています。
- 薬物療法の適応がある腫瘍(例:骨肉腫、ユーイング肉腫など):
- 術前薬物療法を行い、治療効果を評価したあとに、手術(広範切除術など)を検討します。
- 切除後に、切除縁(切除した部分の端)に腫瘍細胞が残っていないか評価し、必要に応じて術後薬物療法や追加治療を行います。
- 薬物療法の適応がない腫瘍(例:軟骨肉腫、脊索腫など):
- 手術(広範切除術など)を検討します。
- 切除が難しい場合は、辺縁切除術や切断術、または放射線療法(粒子線治療を含む)が選択されることがあります。
ステージごとの厳密な治療法の違いは、個々の患者さんの病態に応じて最適な治療が選択されるため、詳しくは担当医に確認しましょう。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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