水頭症の場合、主にどのような治療をしますか?
カテーテルを脳室や脊髄に留置する手術を行い、過剰な髄液を排出します。
水頭症は治療法によって、2つに分けられます。
交通性水頭症
交通性水頭症は、脳室間の髄液の流れは保たれているものの、髄液の吸収障害や髄液の過剰産生により発生する水頭症です。
髄液を脳以外の場所(腹腔、心房、胸腔)に導いて吸収させる髄液短絡術(シャント手術)が治療の主体になります。脳室腹腔シャント術が最も一般的です。
また、低出生体重児でシャント術を行うのが難しい場合や、髄液の性状の問題でシャント術を行うリスクがある場合、髄液リザーバーを設置することがあります。
非交通性水頭症
非交通性水頭症は、脳室の一部が狭くなったり詰まってしまうために、髄液の流れが悪くなって発生する水頭症です。
髄液の流れを妨げる原因(例えば脳腫瘍)を除いたり、流れが妨げられている部分をバイパスするような手術(内視鏡手術)で治療することが出来ます。
公開日:
最終更新日:
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
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「水頭症」とはどのような病気ですか?
「水頭症」とは、髄液という液体が脳室(脳の中の空洞)に過剰にたまる病気です。
水頭症の原因は何がありますか?
髄液の通り道である脳室が閉塞していることや、髄液の吸収不足、過剰生産などが考えられます。
水頭症ではどのような症状がありますか?
小児では頭痛・嘔吐、頭囲拡大といった症状が起こり、成人では歩行障害や認知症などがみられます。
水頭症には初期症状はありますか?
小児では、頭囲拡大、哺乳力低下、額の上部にこぶができます。成人の初期症状では、歩行障害が多いです。
水頭症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
水頭症が疑われる場合、脳神経外科を受診しましょう。
水頭症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
小児では頭囲の拡大、成人では歩行障害がみられる場合、病院の受診を検討しましょう。
水頭症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
水頭症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
水頭症の治療は、基本的には手術での治療をしていくことになります。薬での治療をすることはないです。
水頭症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
水頭症の治療は、基本的には手術での治療をしていくことになります。薬での治療をすることはないです。
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