原発不明がんの場合、主にどのような治療をしますか?
特定の原発巣のあるがんと特徴が近しい場合は、特定の原発巣のがんの治療と同様の治療を行います。
原発不明がんには、特定の臓器(乳房、卵巣、前立腺、頭頸部、大腸)からの転移が病理学的検査で強く疑われたり、特定の組織型(神経内分泌腫瘍、胚細胞腫瘍など)が認められるものがあります。
このような場合は、原発不明がんの約20%の予後良好群とされており、それぞれの臓器あるいは組織型に基づいた治療(手術、放射線治療、薬物療法)を行うことで長期予後が期待できます。
一方で、それ以外の80%については、ステージⅣのがんとして薬物療法が主体となり、プラチナ系抗がん剤(カルボプラチンなど)ともう1剤(パクリタキセルなど)の併用療法、免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ)が使用できます。
全身状態が悪い場合には、薬物療法を行わずにがんの症状を抑えて体調を整える、緩和ケアに専念するのも選択肢です。
愛知県がんセンターゲノム医療センター 腫瘍内科
梅垣 翔 監修
(参考文献)
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