原発不明がんの余命について教えてください。
生命予後は、原発不明がんの中でも予後良好群と予後不良群、診断時の全身状態や転移臓器によっても異なります。
原発不明がん1,000例の予後解析では、生存期間中央値(全体の50%の患者さんが亡くなるまでの期間)は11ヶ月と報告されています。
原発不明がんには、特定の臓器(乳房、卵巣、前立腺、頭頸部、大腸)からの転移が病理学的検査で強く疑われる場合や、特定の組織型(神経内分泌腫瘍、胚細胞腫瘍など)が認められる場合が20%存在します。
これらは、それぞれのタイプに応じた治療方針に基づいて治療を行うことで、長期予後が期待できる予後良好群と知られています。例えば、女性、腺がん、腋窩リンパ節転移のみを認める場合には、乳がんに準じた治療を行い、10年生存割合は約65%と報告されています。
一方で、予後不良群では生存期間中央値が3〜10ヶ月程度であることが報告されています。
公開日:
最終更新日:
東北大学病院腫瘍内科 腫瘍内科
梅垣 翔 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
𝕏ユビー病気のQ&A
治療が必要な患者様へのお願い
原発不明がん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。