ベーチェット病は血液検査でわかる病気ですか?
血液検査で炎症反応を見ることはありますが、確定診断はできません。
血液検査だけでベーチェット病を診断することはできません。
ベーチェット病の症状はさまざまであるため、患者さんにより症状の現れ方が異なります。
そのため、ベーチェット病の診断には特定の検査があるわけではなく、症状の組み合わせなどから考えられた診断基準が用いられます。
血液検査では、炎症反応を見ることができます。
- 赤血球沈降速度の亢進
- 血清CRPの陽性化
- 末梢血白血球数の増加
- 補体価の上昇
が、見られた場合は、体内で炎症反応が起きていることになります。ただし、これだけでベーチェット病の確定診断はできません。
またHLA(Human Leukocyte Antigen ヒト白血球抗原)という白血球の血液型を測定する場合もあります。
HLA B51やA26などベーチェット病で頻度の高い血液型が陽性で症状もベーチェット病に矛盾がなければ、よりベーチェット病らしいと言えます。ただ、ベーチェット病でなくても陽性になりうるため解釈には注意が必要です。
公開日:
最終更新日:
亀田総合病院 アレルギー・膠原病内科
小田 修宏 監修
(参考文献)
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