ベーチェット病は血液検査でわかる病気ですか?
血液検査で炎症反応を見ることはありますが、確定診断はできません。
血液検査だけでベーチェット病を診断することはできません。
ベーチェット病の症状はさまざまであるため、患者さんにより症状の現れ方が異なります。
そのため、ベーチェット病の診断には特定の検査があるわけではなく、症状の組み合わせなどから考えられた診断基準が用いられます。
血液検査では、炎症反応を見ることができます。
- 赤血球沈降速度の亢進
- 血清CRPの陽性化
- 末梢血白血球数の増加
- 補体価の上昇
が、見られた場合は、体内で炎症反応が起きていることになります。ただし、これだけでベーチェット病の確定診断はできません。
またHLA(Human Leukocyte Antigen ヒト白血球抗原)という白血球の血液型を測定する場合もあります。
HLA B51やA26などベーチェット病で頻度の高い血液型が陽性で症状もベーチェット病に矛盾がなければ、よりベーチェット病らしいと言えます。ただ、ベーチェット病でなくても陽性になりうるため解釈には注意が必要です。
公開日:
最終更新日:
亀田総合病院 アレルギー・膠原病内科
小田 修宏 監修
(参考文献)
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「ベーチェット病」とはどのような病気ですか?
口の中や性器の痛みを伴うただれや、皮膚の発疹、目のぶどう膜炎を特徴とする病気です。
ベーチェット病の原因は何がありますか?
ベーチェット病の原因は不明ですが、遺伝的に発症しやすい人がいることが分かっています。
ベーチェット病にはどのような症状がありますか?
口の中や性器の痛みを伴うただれ、皮膚の発疹、目の痛みなどがあります。
ベーチェット病には初期症状はありますか?
繰り返しできる口内炎が多くみられます。
ベーチェット病の場合、主にどのような治療をしますか?
ベーチェット病ではさまざまな異常が起きますので、それぞれの患者さんに合わせた治療が行われます。
ベーチェット病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
繰り返す口内炎に加えて、皮膚や目、性器の症状がある場合は、症状に応じて内科や皮膚科、眼科、耳鼻科を受診しましょう。
ベーチェット病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
ベーチェット病になると、どのような見た目になりますか?また、写真やイラストはありますか?
口や陰部にただれが生じます。また、全身の皮膚にも発疹ができることがあります。
ベーチェット病はうつりますか?
ベーチェット病が患者さんから他人へとうつることはありません。
ベーチェット病が原因で疲れやすくなりますか?
ベーチェット病により疲れやすさを感じることがあります。
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