切迫性便失禁で不意に便を漏らしてしまう場合の対策はありますか?
切迫性便失禁の原因に応じた対策があります。便による汚れに対しては、便漏れパッドやおむつが有効です。
切迫性便失禁の原因はさまざまで、それぞれに合った対策をとることが大切です。主な原因とその対策は以下のとおりです。
① 肛門の筋肉が弱くなっている場合
肛門のまわりの筋肉を鍛える「骨盤底筋体操」が効果的です。さらに「バイオフィードバック療法」では、筋肉の動きを画面や音で確認しながら、正しい力の入れ方を身につけることができます。
② 便がゆるい場合
下痢止めの薬に加えて、食物繊維を適度にとることや、脂っこい食べ物・香辛料・アルコール・カフェイン・柑橘類など、便をゆるくしやすい食品を避けることが有効です。
③ 便秘がちな場合
長年の便秘で直腸の感覚が鈍くなると、便が直腸に大量にたまった結果、切迫性便失禁につながることがあります。毎日同じ時間にトイレに行くなど排便習慣を整えることや、水分をしっかり摂って腸の動きをよくすることが重要です。
便が出にくいときは、医師と相談のうえで下剤を使うこともあります。
④ 認知症や体の不自由さでトイレに間に合わない場合
排便のタイミングに合わせて声かけをしたり、移動しやすいようにトイレ周辺の環境を整えることで対応します。
また、便失禁による衣服の汚れや、お尻のかぶれに対しては、便漏れパッドやおむつの使用が有効です。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
切迫性便失禁
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ