切迫性便失禁
「切迫性便失禁」とは、自分の意思に反して肛門から便が漏れる病気です。原因には慢性的な便秘・下痢、肛門周囲の神経や筋肉の障害、認知機能や運動機能の低下などがあります。症状としては便が漏れることがあり、生活の質を低下させることがあります。便が漏れる症状がある場合は、肛門病の専門医や消化器内科、消化器外科を受診しましょう。治療には保存的治療と外科的治療があり、症状に応じて選択されます。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
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「切迫性便失禁」とは、自分の意思に反して肛門から便が漏れる状態のことを言います。
切迫性便失禁の原因は、便自体のゆるさや肛門や腸管の機能の低下など、さまざまです。
可能性は低いですが、場合によっては若い方でもなる可能性はあります。
切迫性便失禁の原因に応じた対策があります。便による汚れに対しては、便漏れパッドやおむつが有効です。
いいえ。切迫性便失禁ではなく、無意識に便が漏れてしまう「漏出性便失禁」の可能性があります。
はい。切迫性便失禁では、下痢のような水っぽい便が漏れることがあります。
生活習慣を整える、薬を見直す、骨盤底筋を鍛えるなどの対策があります。外科的治療を行う場合もあります。
便意がなく、おならをした拍子に便が出てしまう場合は、漏出性便失禁が疑われます。
はい。切迫性便失禁には便意があります。
衣服の汚れ防止に有効です。ただし、切迫性便失禁に対する根本治療ではありません。
切迫性便失禁そのものが便の切れを悪くするわけではありませんが、関係する要因があります。
高齢者の切迫性便失禁は、「筋力の低下」「直腸の感覚の鈍さ」「便のゆるさ」が主な要因です。
肛門括約筋の力が弱くなると便を直腸に留めることが難しくなり、切迫性便失禁が起こりやすくなります。
はい。下痢型の過敏性腸症候群では、切迫性便失禁が起こりやすくなります。
明確な因果関係は不明ですが、切迫性便失禁と更年期の関係を示唆する報告があります。
生活環境や排便習慣を整えることが大切です。
切迫性便失禁の女性特有の原因は出産です。また、閉経が切迫性便失禁のリスクとの研究結果があります。
切迫性便失禁は便意がありますが、漏出性便失禁は便意がありません。
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