切迫性便失禁と溢流性便失禁の違いを教えてください。
切迫性便失禁は強い便意があり、トイレに間に合わず漏れてしまう状態、溢流性便失禁は便意が無く便が漏れてしまう状態です。
切迫性便失禁と溢流性便失禁は、便意の有無という点で分けることができます。
切迫性便失禁は、強い便意を感じ、我慢できずにトイレまで間に合わずに漏らしてしまうことであり、一方の溢流性便失禁は、便意が無く、知らないうちに便が漏れてしまうことです。
肛門括約筋は内肛門括約筋と外肛門括約筋に分かれており、内肛門括約筋の機能が低下すると溢流性便失禁、外肛門括約筋の機能が低下すると切迫性便失禁が起こりやすいとされています。
便失禁は複数の要因が相互に関与していることが多く、肛門括約筋の機能が正常であっても、例えば直腸の感覚や収縮する力が強い、過敏性腸症候群の患者さんでは、切迫性便失禁が起こりやすいと言われています。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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