高齢者で切迫性便失禁の場合、原因はなんですか?
高齢者の切迫性便失禁は、「筋力の低下」「直腸の感覚の鈍さ」「便のゆるさ」が主な要因です。
切迫性便失禁にはさまざまな原因がありますが、高齢者の場合は「筋力の低下」「直腸の感覚の鈍さ」「便のゆるさ」が主な要因です。
筋力の低下
肛門を締める肛門括約筋や、排便に関わる骨盤底筋の力が弱くなると、便をしっかりと直腸に留めておくことが難しくなり、便が漏れやすくなります。
加齢のほか、運動不足や出産経験なども筋力低下の原因になります。
直腸の感覚が鈍くなる
糖尿病やパーキンソン病などによる神経の障害や、加齢や認知症、長年の便秘などによって、直腸の感覚が鈍くなります。
その結果、便が直腸にたまってきても便意をうまく感じとれず、トイレのタイミングを逃しやすくなり、切迫性便失禁につながることがあります。
便のゆるさ
下剤を使いすぎたり、持病の薬の副作用、消化機能の低下などにより、便がゆるくなって漏れやすくなることがあります。
特に下痢や水っぽい便は、少しの肛門のゆるみでも漏れやすくなるため、切迫性便失禁の原因になります。
高齢者の場合、これらの原因がひとつだけではなく、いくつも重なって便失禁が起こることが少なくありません。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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