手の親指の付け根が痛い原因や考えられる病気には何がありますか？

手の親指の周りにはいくつかの骨、関節、腱、神経があり、これらは全て痛みの原因になる可能性があります。親指は他の指に比べると自由に動く範囲が広いため、負担がかかりやすいという特徴があります。
部位ごとの代表的な病気は以下の通りです。

骨が原因の痛み

骨折

スポーツや転倒の際に骨折することがあります。
ベネット骨折や舟状骨骨折という骨折（共に親指の付け根から手首あたりの骨折）では、手術が必要になる場合があります。

関節が原因の痛み

CM関節症

軟骨がすり減ったため痛みを感じます。CM関節（親指の付け根の関節）は、親指の周りの関節の中で一番軟骨がすり減りやすい部位です。

関節リウマチや痛風

さまざまな関節に炎症を起こします。

ガングリオン

関節に溜まったゼリー状の液体が痛みの原因となる場合があります。

腱が原因の痛み

ドケルバン腱鞘炎

手の甲側の腱の炎症です。

ばね指

手のひら側の腱の炎症です。

化膿性腱鞘炎

指先のケガなどが原因で、細菌感染症を起こすことがあります。腱の周りは感染症に弱く、急に病気が悪化することがあります。

神経が原因の痛み

手根管症候群

手首の真ん中から親指に繋がる神経の障害で、手のひら側に痛みやしびれを感じます。

頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア

首から親指に繋がる神経が、首の周りで圧迫されて痛みやしびれを感じます。