手の親指の付け根が痛い場合、何科を受診したらよいですか？また、医療機関を受診する目安はありますか？

親指の付け根の痛みの原因には、骨や関節・腱・神経に原因がある場合がほとんどです。まずは整形外科を受診しましょう。
受診目安の判断基準として、痛みの強さがあります。

強い痛みの場合

早めに受診して正確な診断を受けましょう。
以下のような病気で早くからの治療が望ましい事が多いです。

骨折

スポーツで強い力がかかった場合や転倒した場合に疑います。腫れや内出血を伴う事があります。早めの手術や固定が必要な場合があります。

関節の炎症

患部が腫れて熱を持っている時には関節リウマチや痛風、細菌感染症など関節の炎症が疑わしいです。特に細菌感染症では、早い段階で抗生物質を開始しないと急に病気が悪化する場合があります。正確な診断には血液検査が必要となる場合が多いです。

弱い痛みの場合

1～2週間ほど安静にして痛みが変わらない場合や、悪化する場合には受診しましょう。
痛みが強くない場合にはCM関節症、ドケルバン腱鞘炎、ばね指となど親指の腱の炎症による病気が疑わしいですが、これらの病気では、なるべく親指を使用しないようにして安静にすることで痛みが引いていく場合があります。