花粉症の進行を抑えるために、早期に治療を開始したほうがよいですか?
花粉の飛散1~2週間前、もしくは症状が出現してすぐに治療を開始したほうがいいです。
症状が軽い時期、もしくは花粉の飛散前から始める花粉症の治療を「初期療法」と呼びます。
症状が強くなってから治療を始める場合と比較して、初期療法は花粉症の症状を軽くすることがわかっています。
花粉飛散開始の1〜2週間前、難しければ、症状が少しでも出始めたころ、治療を開始できるとよいでしょう。
花粉症初期療法のエビデンス
(鼻噴霧用ステロイド薬)
鼻噴霧用ステロイド薬を用いたスギ花粉症に対する二重盲検ランダム化比較試験において、以下のことが示されました。
- 4週間の初期療法群は飛散開始後投与群と比較してシーズン3ヶ月の平均症状スコアが有意に低かった
花粉症初期療法のエビデンス
(抗ヒスタミン薬)
第2世代抗ヒスタミン薬を用いた多施設共同後ろ向き研究において、以下のことが示されました。
- 花粉飛散開始7日後までに治療を開始した群は発症後治療群と比較して有意に症状を抑えていた
春の花粉症の主な原因であるスギ花粉の2025年の飛散開始予測時期を下記にお示しします。
2025年のスギ花粉の飛散開始予測時期
- 九州:2月上旬
- 中国・四国・関西・東海・関東:2月中旬
- 北陸・東北南部:2月下旬
- 東北北部:3月上旬
花粉症のことや治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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