たんこぶの正しい冷やし方を教えてください。
受傷後速やかに、タオル越しに15分間ほど冷やします。断続的に繰り返し、数時間冷却するのが効果的です。
たんこぶは、受傷後速やかに、氷や保冷剤を皮膚に直接当てずに、15分ほど冷却します。
たんこぶは、頭をぶつけた衝撃で皮下に血液やリンパ液がたまったものです。冷やすことで血管が収縮し、出血や炎症を最小限に抑えることができるため、受傷直後の対応が重要です。
冷やすときは、凍傷を防ぐため、氷や保冷剤を直接肌に当てないことが基本です。タオルやハンカチなどの薄い布で包んだ氷や保冷剤を、患部に10〜20分ほど当てます。その後1時間ほど間をあけ、再び同様に冷却します。これを必要に応じて2〜3時間程度繰り返すと、腫れや痛みを抑える効果が高まります。乳幼児や高齢者、皮膚の弱い人などでは、適宜覆う布を厚くしたり、冷却時間を短くするなど調整してください。
長時間連続で冷やすと、血流が悪くなりすぎて、皮膚や皮下組織にダメージを与える場合や、逆に治りが遅くなる場合があるため、短時間・間隔をあけて行うのがポイントです。冷やしている途中で眠ってしまったり、一度の冷却時間が20分を超えないように注意してください。また、痛みが強い場合は、冷却中に軽く押さえず、優しく当てるだけにしましょう。
冷やしても痛みや腫れが増す、吐き気・頭痛・意識の変化がある場合は、頭蓋内損傷の可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。冷却は、たんこぶの腫れや痛みを和らげるのには役立ちますが、脳震盪や頭蓋内出血などのより重篤な合併症を予防したり、治療することはできません。
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(参考文献)
Lumba-Brown A, et al. Centers for Disease Control and Prevention Guideline on the Diagnosis and Management of Mild Traumatic Brain Injury Among Children.. JAMA Pediatr. 2018, 172, e182853..
Barbosa RR, et al. Eastern Association for the Surgery of Trauma. Evaluation and management of mild traumatic brain injury: an Eastern Association for the Surgery of Trauma practice management guideline. J Trauma Acute Care Surg. 2012, 73, S307-14.
Ginsburg J et al. Smith T. Traumatic Brain Injury. StatPearls. 2025, , PMID: 32491784.
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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