最終更新日:
腰痛に効果のある薬はありますか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
回答
急性の腰痛、慢性の腰痛、坐骨神経痛など、腰痛の種類によって有効な薬が異なります。
解説
腰そのものが原因である場合には、痛み止めの飲み薬や湿布を使います。
急性の腰痛、慢性の腰痛、坐骨神経痛など、腰痛の種類によって有効な薬は異なります。
急性の腰痛
痛みが始まってから4週間未満の腰痛です。
この場合は、炎症を抑えるタイプの痛み止めや筋肉の緊張を和らげる薬を使います。
強い痛み止めの副作用として、長期間使用すると胃や腎臓に負担がかかることがあるため注意が必要です。
慢性の腰痛
痛みが始まってから3か月以上経過した腰痛です。
この場合も痛み止めを使いますが、長期間使っても胃や腎臓に負担がかからない薬を使用する場合が多いです。
また、痛みの感じ方を低下させる薬などがあります。
副作用として、日中に眠気が強くなる場合があるため注意が必要です。
坐骨神経痛
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった、神経を圧迫する病気が原因で、腰痛やお尻、太ももの裏に痛みを生じる病気です。
この場合は、神経の炎症を抑える痛み止めや、神経痛を緩和させる薬を使います。
痛み止めは長期間の使用で胃腸や腎臓に負担をかける場合がある点、神経痛を緩和させる薬は日中の眠気やふらつきを生じる場合がある点に注意が必要です。
関連する病気と症状
(参考文献)
ほかの腰痛の質問
腰痛がよくならない場合はどうしたらよいですか?
医療機関を受診して、腰痛の原因を詳しく調べてもらう必要があります。
腰痛の予防や改善に繋がる運動や筋トレはありますか?
急性の腰痛では、運動は慎重に行う必要があります。慢性の腰痛では、水泳や太極拳などの運動が予防や治療に効果的とされています。
腰が痛い時は温めるべきですか? 冷やすべきですか?
腰を温めると腰痛が緩和されることがあります。ただし、打撲や運動後の背筋の痛みなどは冷やすほうがよい場合があります。
腰痛の予防や改善に繋がる体操やストレッチはありますか?
体操によって脊椎(背骨)や背筋の柔軟性や筋力の低下を防ぎ、腰痛を防止したり和らげたりできる可能性があります。
腰痛に関連する病気や症状
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について回答しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ治療が必要な患者様へのお願い
腰痛
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください