呂律が回らない
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高齢者は呂律が回らなくなるものですか?
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
加齢に伴い脳血管障害の頻度が高くなるため、高齢者では呂律が回らなくなる方も増えます。医師へご相談ください。
高齢者だから呂律が回らなくなるとは、一概には言えません。
呂律が回らないという症状は、言葉を話すときに使う神経や筋肉の障害で起こります。または、心因性の場合もあります。
具体的な原因には、以下のようなものがあります。
- 脳梗塞や脳出血による脳血管障害
- パーキンソン症候群やがんによる神経障害
- 脳炎、多発神経炎、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、球脊髄性筋萎縮症などの神経障害性の病気
- 重症筋無力症などの神経と筋肉の伝達がうまくいかない病気
- 筋ジストロフィーや筋炎などの筋障害性の病気
など
高齢になると、気がつかないうちに小さな脳梗塞を繰り返していたという方も増えてきます。それに伴い、呂律が回りにくくなることはあるでしょう。
また、筋肉が衰え、はっきりと話せなくなったり、呂律障害とは言えないかもしれませんが歯が噛み合わずはっきりと話せなくなったりすることもあります。
症状がみられる場合は、主治医に相談しましょう。
(参考文献)
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