関節が鳴る原因や考えられる病気には何がありますか?
ほとんどは生理的なものですが、腱や関節の炎症を起こす病気が関係している場合があります。
関節が鳴る症状だけであれば、多くは病的なものではなく生理的なものです。腱や筋肉、滑膜や軟骨といった関節のまわりの構造物の動きが悪くなり、ひっかかりを生じるときに音が生じることがあります。
指や膝、首といった関節を動かした際に音が鳴ることに気がついたことがある方は多いでしょう。特に、関節を勢いよく強く動かすと音が生じやすいことが多いです。このように、一般的には関節の音が鳴ることに病的な意味はないことがほとんどです。
関節の周りにはさまざまな構造物があり、それぞれがスムーズに動くことで、正常な関節の動きが実現します。このため、これらの動きが悪くなると、一定の動作でひっかかりを生じやすくなることがあります。
いつもより多めに運動したあとなどでは、腱や筋肉の動きが固くなることで、ひっかかりを生じることがあります。また、長期間継続して行っている運動によっても、徐々に筋肉や腱に負荷がたまってしまい、動きが悪くなることがあります。
一方で、腱鞘炎や肩関節周囲炎などの、腱や関節の炎症を起こす病気が原因で、これらの動きが悪くなることもあります。一般的には痛みを伴うことが多いですが、痛みが最初は目立たないこともあります。
徐々に症状が悪化してくることが多いため、関節の音の鳴る頻度が多くなってきたり、痛みが目立つようになってきたら、早めに整形外科を受診しましょう。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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