足の痛みの原因に、血管や皮膚の病気の可能性はありますか？

血管の病気

足に向かう動脈や静脈などの血管が痛むことで、足の広い範囲で痛みを起こす病気があります。
動脈が原因となる病気には、末梢動脈疾患（閉塞性動脈硬化症）やバージャー病があり、歩いているうちに足の痛みが悪化し、休むと痛みが改善する間欠性跛行という症状を起こします。痛くなる場所は様々で、一定しないことが多いです。
静脈が原因となる病気には、下肢静脈瘤や下肢静脈血栓症があり、似たような名前ですが、下肢静脈瘤は良性の病気に対して、下肢静脈血栓症では早い治療を要する場合があります。静脈瘤は見た目が特徴的で、表面に近い静脈がこぶのように膨れ上がってきます。静脈血栓は急に片側の足だけ強く腫れて痛みが出てきた場合に可能性があります。

皮膚の病気

痛みを感じる部位に水泡（水ぶくれ）やかさぶたができている場合、帯状疱疹（たいじょうほうしん）というウイルス感染の可能性があります。水疱瘡にかかったことがなく水痘ワクチン接種歴のない人にはうつる可能性があります。坐骨神経や大腿神経にそって広がり、神経痛と紛らわしい場合があります。
痛みを感じる部位に赤みや腫れが強い場合には蜂窩織炎という皮膚への細菌感染症の場合があり、この場合は抗生物質での治療が必要です。