歩くと足が痛む原因には、どのような病気が考えられますか?
歩き始めてしばらくしてから足が痛みはじめる場合、閉塞性動脈硬化症と腰部脊柱管狭窄という病気の可能性があります。
安静にしているときや歩き始めはほとんど痛みを感じず、一定の距離を歩くと痛みが強まり、止まって休むとまた症状が改善することを「間欠性跛行」と呼びます。この症状を引き起こす代表的な病気が「末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)」と「腰部脊柱管狭窄症」になります。
末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)
足へ向かう動脈の流れが悪くなる病気で、歩く距離が長くなると、足の筋肉へ流れる血流や酸素が不足してくるため痛みが現れます。糖尿病の方や喫煙者、高齢の方では、病気が悪化しやすく注意が必要です。
腰部脊柱管狭窄症
年齢や腰への慢性的な負担が原因で腰の周りが変形し、足へむかう神経が圧迫される病気で、背筋を伸ばして立つ・歩くときに神経が圧迫されやすいため、背中を丸めて歩く・杖をついて歩く・自転車に乗って移動する際には症状が出にくい点が閉塞性動脈硬化症と異なります。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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