黒い便の治療や予防方法には何がありますか?
原因に応じた治療が行われます。
便が黒くなる症状は、上部消化管(食道、胃、十二指腸)からの出血によって引き起こされます。そのほかに薬剤性に起こる場合もあります。
治療は原因に応じて異なります。まず、鉄剤などによる薬剤性に便が黒くなっている場合には、特別な治療、検査は必要ありません。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍によって便が黒くなっている場合、原因に対する治療が行われます。具体的には、胃酸を抑えるような薬を飲み、潰瘍の治療を行います。
出血のひどい場合には、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)で止血の処置を行う場合もあります。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍が治癒したあとも、予防として胃薬の内服を続ける場合もあります。
また、ピロリ菌によって潰瘍ができていることもあるため、ピロリ菌の検査で陽性であれば、除菌治療が行われることもあります。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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