眼瞼下垂症は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

眼瞼下垂症の治療は、主に手術によって行われますが、原因によっては、薬による治療が選択される場合もあります。特に、重症筋無力症などの神経や筋肉の異常が原因でまぶたが下がる場合には、神経と筋肉の伝達を改善する抗コリンエステラーゼ薬や、免疫反応を抑える免疫抑制薬、ステロイド剤が使用されます。

これらの薬は、神経と筋肉の働きを整えることで、まぶたの動きを改善する効果があります。ただし、副作用が生じることもあり、ステロイド剤では胃腸障害、血圧上昇、むくみ、感染症への抵抗力低下などが報告されています。

薬による治療は、主に基礎疾患の改善を目的とするものであり、加齢や腱膜の緩みが原因の眼瞼下垂に対しては効果が限定的です。そのため、原因に応じて適切な治療法を医師と相談しながら選択することが重要です。