高血圧

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アジルサルタン(アジルバⓇ️)と一緒に飲んではいけないものはありますか?

東日本橋内科クリニック 一般内科

平松 由布季 監修

作用が似ているお薬などと一緒に飲むときは注意が必要です。

解説

アジルサルタンは、以下のようなお薬と一緒に飲むと、副作用が出やすくなったり、薬の効果が強くなったり、逆に弱くなったりする可能性があるため、注意が必要です。
ただし、自己判断せずに、必ず医師や薬剤師に相談してから服用中止などの対応をしてください。

1. 一緒に飲んではいけない薬(併用禁忌)

アリスキレンフマル酸塩(ラジレスⓇ)

直接的レニン阻害薬という種類の降圧薬です。
糖尿病を合併する患者さんの場合、併用すると薬の副作用(低血圧、高カリウム血症)が出やすくなる可能性があるため、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)と併用してはいけません。(ただし、他の降圧治療を行ってもなお、血圧のコントロールが著しく不良の患者さんを除く)

2. 一緒に飲む場合は注意する必要がある薬(併用注意)

高カリウム血症を起こしやすくなる薬

  • カリウム補給剤:塩化カリウム等

低血圧を起こしやすくなる薬

  • 利尿降圧剤:フロセミド、トリクロルメチアジド等

高カリウム血症や低血圧、腎障害を起こしやすくなる薬

  • カリウム保持性利尿剤:スピロノラクトン、トリアムテレン、エプレレノン等
  • アリスキレンフマル酸塩 (ラジレスⓇ)(eGFR<60mL/min/1.73m²の腎機能障害がある患者さんでの併用は避ける)
  • アンジオテンシン変換酵素阻害剤

その他

以下のような薬にも注意が必要です。

リチウム

リチウム中毒が起こるおそれがあります。

非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs):インドメタシン等

降圧作用が弱まったり、腎障害を起こしやすくなる可能性があります。

フルコナゾール

お薬の添付文書では、併用注意にはなっていませんが、併用によりアジルサルタンの血中濃度が上がりやすくなったという報告があります。

他にも飲み合わせに注意が必要な薬やサプリメントがありますので、服用している薬やサプリメント・健康食品がある場合は医師、薬剤師にすべて伝えましょう。

おすすめのQ&A

喧嘩後に左胸が痛くて心臓がドキドキ、心筋梗塞の可能性はありますか?

主人と喧嘩した後、左胸の真ん中が痛くなり、心臓がドキドキしています。痛みは30分以内に改善しましたが、まだ少し残っています。痛みは打ち身のような感じで、指で示せるほど一部の箇所が痛かったです。心筋梗塞が心配です。過去に高血圧と高コレステロールの病歴があります。心筋梗塞の可能性はありますか?

質問者のイラスト

60代 / 女性

喧嘩された後に左胸が痛くなったとのことで心配ですね。 左胸の痛みと心臓のドキドキ感について、特に心筋梗塞の可能性が心配されているとのことですが、ご説明いたします。

心筋梗塞とは

心筋梗塞の主な典型症状には、胸の痛み(特に胸の中央や左側で、締めつけられる様な痛み)、息苦しさ、冷や汗、吐き気、胸の圧迫感などがあります。痛みはしばしば腕、首、背中、あごに広がることがあります。

心筋梗塞の可能性は下がるものの、できれば早めの受診を

あなたの場合、左胸の痛みがあり、心臓のドキドキ感があるとのことですが、痛みが指で示せるほど限定されている点、痛みの持続時間が30分以内である点は、心筋梗塞の典型的な症状とはやや異なります。しかし、高血圧や高コレステロールの既往症があること、心臓のドキドキ感が不規則であることから、心筋梗塞の手前の狭心症という病気、心房細動やその他の心臓疾患の可能性も考慮する必要があります。 喧嘩の後に症状が始まったということは、ストレスが症状を引き起こした可能性もありますが、心筋梗塞を含む心臓疾患を完全に排除するためには、医療機関での詳細な診察が必要です。 胸の痛みが心臓からくるものだとすると、緊急性が高い場合も多いので、できれば早めに受診することをお勧めします。

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