妊娠していないのに乳腺炎になった場合、原因はなんですか?
ホルモンバランスが関係していると言われていますが、明かな原因がなく起こる乳腺炎もあります。
妊娠期以外の乳腺炎には、うっ滞性乳腺炎と肉芽腫性乳腺炎、陥没乳頭による乳腺炎の3つが挙げられ、ホルモンバランスが関与しているとも言われています。
- ①うっ滞性乳腺炎:乳房は妊娠期以外でもリンパが流れ、正常な水分バランスを保っていますが、なんらかの原因で水分バランスが乱れると乳房のリンパの流れが滞り、炎症を起こすことがあります。
- ②肉芽腫性乳腺炎:明らかな原因はいまだ不明ですが、自身の体を自分自身が攻撃してしまう自己免疫が関係しているという説もある良性の炎症状態です。効果的な治療法は明らかではありませんが、ステロイドという炎症を抑える薬が効果的と言われています。
- ③陥没乳頭による乳腺炎:通常は乳房から外側に出ている乳頭が、なんらかの理由で乳房の中に引き込まれている場合、汗や細菌が乳房内に入り込み、炎症を起こすことがあります。陥没乳頭による乳腺炎を繰り返す場合には、乳腺炎が落ち着いたのちに、形成外科による陥没乳頭を治す治療が有効な場合もあります。
この3つの乳腺炎の場合でも、患者さん自身のストレスや栄養状態も大切な要素になるため、生活を整えることも予防に役立ちますし、変化を感じた場合には、専門家への受診をおすすめします。
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東京女子医科大学附属足立医療センター 乳腺外科
湯川 寛子 監修
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