思春期早発症では、最終身長はどれくらいですか?
治療の有無や開始時期によって最終身長には差が出ますが、放置すると低身長になる可能性が高くなります。
最終身長には個人差がありますが、治療しない場合は低くなる可能性があり、治療すれば改善が期待できます。
思春期早発症では、思春期の始まりが通常より早いため、一時的に身長が急激に伸びることがあります。しかし、成長が早く始まる分、骨の成長が早く止まってしまうため、治療をせずに放置した場合、最終身長が本来より低くなる可能性があります。
身長の伸びの減少程度は、思春期がどれだけ早く始まるかによって異なります。たとえば、思春期の成長が平均より1年早く始まった女の子は、本来の遺伝的な予測身長(両親の身長から計算される平均)より、約4.6cm背が低くなり、2年早く始まると、その差は10.8cmにもなるとの研究があります。男の子でも同様に、本来の身長より低くなる傾向が見られます。
GnRHアゴニストによる治療は、骨の成熟を遅らせることで骨の成長が早く止まるのを防ぎます。治療の効果は個人差がありますが、骨年齢やホルモン値の変化を見ながら調整し、本来の予測される身長に近づけることを目指します。治療を受けた子どもは、治療なしで予測される身長と比較して、最終的な身長が平均で約4〜5cm増加する可能性があり、この効果は特に早期に治療を開始した場合に得られます。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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